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涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒ 鶴屋さん
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春休みの非常にうれしいハプニングが昨日のことのように感じる今日、始業式だ。 無事に進級を果たし、新しいクラスに胸を踊らす・・・なんてことは無いと言えばうそにはなるんだが。 ま、ちょっとは期待していたわけだ。 すぐに、その期待は裏切られたわけなんだが。 俺とハルヒは2年5組で席も同じだ。谷口に国木田も阪中までも一緒だ。変わったのは2人ぐらいだろうな。 ちなみに、俺が知ってるのは古泉は9組、長門は6組、朝比奈さんと鶴屋さんは同じクラスらしい。要するに前と同じだ。 面白みのかけらもないクラス編成に文句をいいたくなるやつも出てくるだろうが おそらく無理だな。 神様が決めたことなんだから。 ま、そんなことは予想出来てたわけなのだ。 だから、実のところ少しもがっかりしていない。 そして、また実を言うと俺は今ハルヒと二人きりだ。なぜかって? 俺が珍しく早起きしたからだな。 「おう、ハルヒ」 「ん、おはよ。キョン」 ずいぶん、おとなしくなったなこいつも。 「元気か?」 「なに言ってるの。昨日不思議探索したじゃない」 正しく言えば買い物だ。それも、朝比奈さんのコスプレをだな。 さりげなく、自分のも買っていたようだな。ま、それというのも俺が前日電話で 「なあ、ハルヒ」 「なによ、こんな時間に」 「俺、実はポニーテールの次にウェイトレス萌えでもあるんだ」 「な、何言ってるの!?・・・フフーン。まあ、考えとくわ」 「よろしく」 なんてことを吹き込んだからな。午後が楽しみだ。 すると、以外にもう教室が埋まってきていた。 「おい、キョン!」 「なんだ?谷口。あ、国木田もいたのか」 「おはよう、キョン」 「で、なんだ谷口」 「なんで、クラスのメンバーが全然変わらないんだ! そして、お前いつから、涼宮と付き合ってるんだ?」 谷口の話を反対の耳へ受け流す体制をとっていた俺の脳内は 非常に動揺した!なぜ、それをこいつが・・・いや、待てハッタリかもしれんぞ 「なにいってるんだ?お前・・・頭がおかしくなったのか」 「とぼけるなよ!・・・だって涼宮の野郎が言ってたんだぞ」 「・・・どういうことだ?」 「いや、この前・・・ 「あー、ヒマだ。キョンにナンパ断られるし・・・アイツ彼女でもできたんじゃないよな?」 チロチロチロ~ン 「いらっしゃいませ」 「えーと、菓子でもないかな~KAKAKA菓子はどこ~♪」 「キョン~キョン~愛しのきょん~♪」 (・・・なに?やはり、キョンのやつ彼女つくってたのか・・・ん?この声は涼宮じゃねえのか?) 「キョン~」 「やっぱりだ・・・」 ・・・と、いう出来事があってだな」 ハルヒ・・・なんちゅう失態だ。 俺としてはうれしいんだがな。すごく 「実はそのとおりだ」 「いつの間にお前は!まあ、アイツなら俺は文句はいわん。 あんな変な女を手に負えるのはお前だけだ。 国木田の言った通りだよな。本当にお前は変な女が・・・」 「谷口・・・おまえちょっとこい」 「ははははは。バカだなぁ谷口は。まあ、頑張って」 「いや、ゴメン本当に俺が悪かった。スマン。いや、今のは冗談。やめてくれぇ・・・・・」 「後悔先に立たずって知ってるか?」 「キョンの言う通りだなぁ。自業自得だよ」 「ぎゃあぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁあああああぁぁぁぁああああああああっぁあああぁぁぁ!!!!!!」 この悲鳴が誰のものかは言うまでもないだろう。俺が出させた悲鳴だしな。 「うううぅ・・・」 「これでよし」 ガラッ 「よーし。席につけ~」 入ってきたのはもちろんハンドボールバカ岡部だ。 なにが変わっているんだろう。 「今日は転校生がいる」 一部の人間がおおおおと歓声もどきをあげている。 そして、男衆の目が輝きだしたぞ。特に谷口だ。女でありませんように。 「入ってこい」 よかった。男だ。男衆はみんながっくり来ている。 どんなやつなんだろうか。 「カナダの日本人学校から来ました。 長門有樹です。2年6組の有希の双子の兄です。 これから、2年間お願いします」 ・・・なに。長門の兄って明らかな、インターフェース宣言してるじゃないか。 皆が知る由もないが。 そして、谷口の目が輝いているのが気になる。おそらく、あいつの力で近づこうってことだろう。長門にだ。いや、有希だな。 ・・・こいつが来ると、ややこしい事になるぞ。 にしても、思念体はカナダが好きだな。 「うーん。有樹君は涼宮の後ろに座ってくれ」 よりにもよって、一番マズイ場所へと・・・ ハルヒの目は?マズイな。こりゃ明らかな勧誘だ勧誘パーティーだ。 朝のHRが終わると、即話しかけているやつがいる。もちろんハルヒだ。 「あなた有希の兄ってホント?」 「はい。いろいろとわけあって離れて暮らしていましたが、 二週間前にここで住み始めたんですよ」 「ふうん。にしても、有希と違ってずいぶんおしゃべりなのね そして、丁寧言葉なんて」 「あれ?素でしゃべっていいですかね?」 「別にいいわその方が、なじみやすいわよ」 「そうか。じゃいいや。で、なに?」 ・・・驚きだ。なんだこの豹変ぶり。普通の高校生っぽい話し方なんだが。驚きだ。 長門のほうが・・・ああ!有希の方もしゃべるとこんなのなのか?」 「単刀直入に言うわ!SOS団に入りなさい!」 「いいなそれ。人助けか」 いや、本当に単刀直入でいいな。 そして・・・このインターフェースは何も知らないのかも知れない。バカか。 「違うけど、それでいいわ!いい、放課後絶対に部室に来なさい!」 「いや、部室なんて知らないんだが」 「わかったわ。ちょっと、キョン!有樹を放課後案内しなさい!」 「わかったよ」 そんなこんなで、放課後だ なぜ、有樹について聞かなかったって? 当り前だろう。部室で聞けるからだ。 第一章
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涼宮ハルヒの異界 ども。『遭遇』、『三つ巴』、『運命恋歌』、『桃から生まれた』、『竹取物語』、『YUKI burst error』の作者です。 これを言っておかないと、無断転載しているんじゃないかと思われるみたいですし。 てことで、今回は『異界』 異世界人設定でオリジナルキャラクターが出てきたり、なんとなく話が見えなかったり、どこかで見たような設定の技が出てきたり、とんでもなく無理矢理急展開だったり、力関係に矛盾を感じたり、「これは違うんじゃないか」って納得できないところもあったり、「おいおいこんなんでこれを言っちゃっていいの?」展開があったりしますけど、一応、このお話には続編もありまして、このお話自体がプロローグ的なところがありますから、んまあ、言えることは、「細かいことは気にするな」ということで。(ヲイ) 異界Ⅰ 異界Ⅱ 異界Ⅲ 異界Ⅳ
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これは「涼宮ハルヒの改竄 Version K」の続編です。 プロローグ 俺はこの春から北高の生徒になる。 そして明日は入学式だ。 担任教師からは「もう少し頑張らないときつい」と言われたし 親父と母さんは「もうすぐ高校生なんだからしっかりしなさい」と言われた。 はぁ、全く以って憂鬱だね。 さぁ、明日は朝から忙しくなりそうだし、もう寝るとするか。 睡魔が俺の頭を支配する寸前、何故だか「はるひ」の泣き顔が頭をよぎった。 なんであいつの顔が出てくるのだろう? 等という疑問も睡魔に飲み込まれていった・・・ とてもいい夢を見た様な気がする。 どうせなら、現実と入れ替えたいと思うような夢だった。 ん?どうして、夢だって分かるのかって? 何故なら、それは現実ではまずありえないことだったからな・・・ だから夢だって分かる訳さ。 どうやら夢というのは一番いいところで終わるものの様だ。 もう少し見ていたい気もするのだが・・・ 最近、腕がメキメキと上がる妹のボディプレスで俺は目を醒ました。 「妹よ、もう少し優しい起こし方は出来んのか?」 「だって、こうしないとキョン君起きないもんっ!!」 ふむ、どうやら中々起きない俺にご立腹の様だな。 俺が起きたのを確認すると足早に1階へと降りていった。 それを見送った俺は枕元の時計で時間を確認する。 そこで頭が一気に覚醒した。 ヤベッ、寝坊したっ!! 起こしてもらって寝坊してたら、そら腹も立つわな・・・ 妹よ、スマン。 「涼宮ハルヒの入学 version K」 俺は慌てて部屋を出て階段を駆け下りた。 が、その時足が縺れ、俺は豪快に階段を転げ落ちた。 母さんが慌ててリビングから出てくる。 「ちょっと、キョン大丈夫っ!?」 「いって~、初日の朝からこれかよ?ダッセー」 「そんなことどうでもいいわよっ!!それよりちゃんと立てるの?」 「あぁ、大丈夫だ。朝から騒々しくしてスマン」 そう言って俺は立ち上がった。 が、一瞬フラついて壁に手を当てた時、俺の腕に激痛が走った。 「っ痛!」 俺はもう片方の手で痛みが走った腕を押さえた。 「ちょっと腕見せてみなさい」 それを見ていた母さんは、俺の腕を心配そうな顔で見ていた。 「折れてはいないみたいだけど、一応病院に行った方が良さそうね」 「これ位なんて事無いから、大丈夫だ」 と言った俺は母さんにポカっと頭を殴られた。 「確かにただの打撲かもしれないけど、万が一って事があるでしょ?学校には連絡しとくからとりあえず支度だけはしときなさい」 「分かった。朝から面倒掛けてスマン」 「いいわよ。あたしが年取ったらいっぱい面倒掛けてやるんだから。覚悟しておきなさい」 この時ばかりは母親の強さというものが骨身に染みた。 「あぁ、幾らでも掛けてくれ」 「えぇ、そうさせてもらうわ。お父さん帰ってきたらすぐに病院に行くわよ。だからさっさと着替えなさい」 と言いながら俺の寝巻きを剥いできた。 「ちょ、自分で脱ぐからそれだけは勘弁してくれ~」 「何言ってんの?腕怪我してて自分じゃ脱げないだろうと思って手伝ってやってんじゃない。いいから黙って剥かれなさい」 前言撤回したくなってきた。 この人は間違いなく遊んでいる。 そこへ妹が興味を引かれてやってきた。 「何してるの~?」 「なんでもあr「あ、ちょうどいい所へ来たわ。キョンが腕に怪我したから寝巻き脱がすの手伝って」 「そうなの~?キョン君大丈夫~?」 それを聞いた妹は心配そうな面持ちで俺を見てきた。 あぁ、お兄ちゃん想いの妹を持って俺は幸せ者だなぁ等と思っていたら、妹は俺のズボンを引っ張り出しやがった。 ここから 「こ、こら、ズボンを引っ張るんじゃありません。」 「なんで~?ケガしちゃって大変なキョン君のお手伝いしてるだけだよ~」 もはやこの親娘を止められる奴なんかこの世に存在しない事を悟った俺は抵抗を諦めた。 「好きにしろよ、もう」 母さんと妹から強制ストリップショーを敢行させられた俺は無事北高の制服に身を包んでいた。 のだが、それだけでは終わらなかったのである。 現在、母さんは学校と親父に電話を掛けている。 俺はというと、テーブルに座り朝食にありつきたいのところなのだが箸を妹に拘束され、俗に言う「お預け」状態にあった。 俺は俺の箸を強奪して至極楽しそうにしている妹を恨めしい目で見た。 「お母さんが電話終わるまで待ってなさいって言ってたでしょ?」 いったい何なんだこれは?果てしなく嫌な予感がするぞ。 そして母さんが電話から戻ってくると俺の嫌な予感が的中したのだ。 「腕が痛くてご飯もおちおち食べられないキョンのために、あたし達が今日だけ特別に食べさせてあげるわ」 なんですと~っ!? 今、この人はなんて言ったの? って、俺が現実逃避している間に母の手により一口サイズにつまんだ白米が口元まで進攻してきていた。 っく、覚悟を決めるしかないのか? 「最近、キョンったら全然釣れないんだもの。こういう時しかキョンで遊べないもんねぇ?」 「うん、キョン君で遊ぶの久し振りだから楽しい~」 こいつ等、やっぱり遊んでいたのか・・・ 親父、早く帰ってきて俺を助けてくれ。 もう、あなただけが頼りだ。 その時、玄関の方から「ただいま~」と救世主の声が聞こえた。 グッジョブ親父!! と思ったのもつかの間だった。 「なんだ?怪我したっていうから急いで帰ってきたのに、随分羨ましい事してるじゃないか?」 「そう思うんだったら代わってくれ、今すぐに」 「キョンってば冷た~い、あたし達はもっとキョンと仲良くしたいだけなのに」 「キョン君は私達が嫌いなの~?」 なんなんだ、このアホアホ家族は・・・ 「分かった、分かったよ。有難く頂きます」 俺はヤケクソで母さんと妹から運ばれる朝飯を食い尽くした。 「美味しかった?美味しくない訳無いわよね~?」 「あぁ、美味かったよ。もうお腹いっぱいだ、色んな意味でな」 「そう?褒め言葉として受け取っておくわ」 俺の皮肉もどこへやらで母さんはどうやら満足したらしい。 はぁ、やれやれ・・・ 「じゃあ、そろそろ病院行きましょうか」 やっとか・・・長かった。 「おぅ、先にこいつと車で待ってるぞ」 「分かったわ~」 というわけで俺は今親父と二人、車内で母さんと妹を待っている。 「怪我はどうなんだ?そんなに酷いのか?」 「いや、ただの打撲だと思う」 「そうか、あんまり母さんに心配掛けるなよ。あぁ平静を装ってるが、内心はパニック寸前なんだからな」 また迷惑を掛けちまったな。 後できちんと謝ろう。 「あぁ、分かってる。これからは気を付ける」 「あぁ、そうしてくれ。あとたまにはちゃんと話もしてやれ。母さん寂しがってるぞ」 「そうする」 そうだ。普段は強気でいるけど母さんはその実とっても弱いんだ。 俺は母さんをどれ位傷つけたんだろう・・・ 図体ばっかで全然成長出来てないな俺・・・ その時、母さんと妹が車に乗り込んできた。 「ごめ~ん、お待たせ!!さぁ、病院へレッツゴー!!」 母さん、病院はそんなハイテンションで行くところじゃありませんよ・・・ その後、病院へ行って診察してもらった結果やっぱり打撲だった。 それを聞いた時の母さんの安心しきった顔を俺は一生忘れないだろう。 そんなこんなでやっと北高へ着いた。 もう式も終わっていて今はクラス毎にLHRが行われている時間だ。 俺は「もう式も終わってるんだから今日は休もう」と言ったら「ダメ。初日からサボリなんて許さない」と両親から最大級の威圧を与えられ今、受付に向かっている。 俺は片付けを始めている受付で自分の受験番号と名前を述べた。 「受験番号???の○○○○です。事情が合って遅れてしまったのですがクラスを教えて頂けますか?」 「はい連絡は受けています。○○○○さんのクラスは1年5組になります。座席表は教室の入り口に貼ってありますから教室に入る前に確認して下さい。本日は御入学おめでとうございます」 「はい。ありがとうございます」 俺はペコッと頭を下げると1年5組の教室を目指した。 教室のドアの前に立って自分の席を確認した。 どうやら、今教室内ではクラスメイト達が自己紹介をしている様だ。 その時、自分の後ろの席の奴の名前が「涼宮ハルヒ」と書かれていることに気づいた。 へぇ、あいつと同じ名前だなぁ、どんな奴だろ? もしかしてあいつだったりしてね? いや、そんなドラマ的展開はないか。 あいつは今元気でやってんのかなぁ?等と考えつつドアを開けた。 「東中出身。涼宮ハr「遅れてすいませんでした~」 ヤベッ、自己紹介と被っちまった。 とりあえず謝っておくか。 背後から怒りのオーラ出しまくってるしな。 なんか、今日は朝から謝ってばっかりだな、俺・・・ 「あ~、とりあえずスマン」 謝った途端、そいつはこっちを怒り120%で睨みつけてきた。 そこにはすっかり美人になった「はるひ」がいた。 いや、前に会った時も十分美人だったぞ。 今のはそれ以上という意味だ。 って俺は誰に説明してんだ? 俺が見惚れているとハルヒが聞いてきた。 「ちょっとジョン、なんであんたがここにいるのよ?」 おいおい、誰だよそりゃ? 「誰だ?そのジョンというのは?頼むからこれ以上変なあだ名は増やさないでくれ。はるひ」 「じゃあ、あんたはあの時の「あいつ」なの?」 「あぁ、久しぶりだな」 「ホントにね。ってか何であたしの名前知ってんのよ?」 あぁ、周りの目線が冷やかしモードになってきたな。 初日からこれはマズイ、色んな意味で・・・ 「それは話せば長くなるんだが、とりあえず後にしよう」 頭に?マークを浮かべているハルヒに手で周りを見るように促した。 ハルヒは満足出来ないという面持ちだったがとりあえず席に座ってくれた。 はぁ、とりあえず助かった・・・のか? 俺は、このクラスの担任らしい人に挨拶をした。 「遅れて申し訳ありませんでした。ただの打撲で済みました」 「そうか、それは良かった。しかし、打撲だからといって侮っちゃだめだぞ」 「はい、ご心配おかけしました」 「よし、じゃあ席に着け。今は見ての通り自己紹介をしてもらっている最中だ」 「はい」 そう言うと俺は自分の席に着いた。 「じゃあ、今来た○○○○には最後に自己紹介をしてもらう。悪いが涼宮もう一回頼む」 な、なんだって~っ!? まぁ、落ち着こう。 落ち着いてハルヒの自己紹介を聞こう。 「東中出身。涼宮ハルヒ。趣味は不思議探索です、以上」 なるほど、不思議探索ね。 って、不思議探索ってなんだ? 後で聞いてみよう。 こちらに向けられている怒りの視線の理由と一緒に。 そして、本来なら最後のクラスメイトの自己紹介が終わり俺の番がやってきた。 「○○中出身の○○○○です。一年間よろしくお願いしま~す」 なんともありきたりな自己紹介だと自分でも思う。 しかしながら、変にギャグキャラを気取って一年間そのキャラを演じ続けられる自信もない。 今日の予定は全て終わった様でSHRの後、本日は解散となった。 席に座ってボーっとしていると国木田が話しかけてきた。 「キョン、朝から災難だったみたいだね~」 「あぁ、全くだ」 ホント色んな意味で大変だったさ。 「キョン、この後はどうするの?」 さっさと帰って寝たい気もするが、ハルヒと少し話をしようと思う。 まぁ、そんな事を国木田に言えるわけも無く 「あぁ、ちょっと用事がある」 と誤魔化した。 「そうなんだ、じゃあまた明日ね」 「あぁ、じゃあな国木田」 国木田を見送るとハルヒの方に視線を向けた。 「な、何よ?キョン」 ちょ、お前まで俺をそう呼ぶのか!? 俺は「やれやれ」と言いながら溜息をついた。 なんとかやめてくれないものかと微かな希望を持ってハルヒに言った。 「お前も、俺をその名で呼ぶのか?出来たら勘弁してもらいたいのだが」 「いいじゃない。キョンの方が愛嬌があるんだから」 「はぁ、もう好きにしてくれ」 ハルヒの機嫌もどうやら良くなっているようだからな。 「そうするわ。でもホントに久しぶりだわ。キョンはあんまり変わってないわね」 あぁ、俺も朝に自分でそれを思い知ったさ。 「ははは、そうかもな。ハルヒはとっても綺麗になったな。一瞬誰か分らなかったぞ」 ハルヒの顔が段々赤くなっていく。 さて、俺は今なんて言ったんだろうな? え~っと・・・ うわっ、何恥ずかしい事さらっと言ってんだ俺!! 自分の顔が熱くなっていくのが分かる。 その時、ハルヒの携帯が鳴った。 と思ったら俺の携帯も鳴り出した。 発信は母さんか。 何の用だろうな? ハルヒが俺の方を見ているので俺もハルヒを見て無言で頷いた。 ハルヒが電話に出たのを確認して俺も電話に出た。 「あ~、俺だけど」 「あっ、キョン?もう遅いわよ、何してるの?今から昼ごはん食べに行くからさっさと出てきなさい」 「ん、分かった。今から行く」 「ちゃ~んと、ハルヒちゃんと一緒に出てくるのよ、いいわね?一緒に来なかったら昼はキョンの奢りだからね」 「おい、母さん何言t「プチ」 ツー ツー ツー 何で母さんがハルヒがいるって知ってるんだ? さっぱり、理解できん・・・ 隣を見るとハルヒが俺と同じような事を考えてる様な顔をしている。 俺はまた「やれやれ」と溜息をついた。 俺とハルヒは横に並びながら昇降口へと向かった。 昇降口を出ると、親父と母さんがどっかで見た事ある人と話をしていた。 誰だっけ?どっかで見た事あるんだよな。 あっ、あれってまさか・・・ 「キョン、どうしたの?」 一応聞いてみるか・・・ 「あれ、お前のとこの両親だよな?」 「うん、そうだけどそれがどうかしたの?」 だよな、道理で見た事あるはずだ。 「隣に居るのは俺の両親と妹だ」 「ふーん、そうなんだ。って、えぇ、な、何であたしの両親とあんたの両親が仲良く話してんのよ?」 「俺にもさっぱり分からん」 すると妹がこっちに気づいた。 まだ気付くな!まだ心の準備が出来てない!! 「あ~、キョン君達来たよ~」 「や~っと来たの。もう、ハルヒちゃん可愛いから2人の世界に入っちゃうのは分かるけど、少し位周りの事も考えなさいねキョン」 「ですよね~。でもキョン君もあんなに格好良いからハルちゃんが夢中になるのも分かるわ。あたしもあと20歳若かったらキョン君狙ってます」 等と俺の母さんとハルヒの母親が冷やかしてくる。 「ちょ、何勘違いしてるのよっ!?あたし達はそんなんじゃないわよ」 「「ふ~ん」」 「あ~もう!!黙ってないでキョンも何か言ってやりなさいよっ!!」 だめだ。相乗効果で手がつけられなくなっている。 「スマン、ああなると母さんは止まらないんだ。諦めてくれ」 「あんた、苦労してるのね。親からもあだ名で呼ばれてるし」 「分かってくれるか?」 「えぇ、あんたに送ってもらった日からあたしの母さんもあんな感じだから・・・」 「お互い苦労するな」 「全くね。でも、あんたとなら誤解されてもあたしは嫌じゃないけどね」 「え、それはどういう意味だ?」 「なんでもな~いわよっ!!」 そう言って走って行くハルヒの顔は心なしか赤かった。 俺はダブルマザーの元へ走っていくハルヒを追い掛けた。 その後、俺の家族とハルヒの家族とで合同入学祝いが執り行われた。 親たち曰く「祝い事は大勢でやるもの」らしい。 この現場をクラスメイトに目撃されてない事を祈ろう。 「高校生にもなって酒も飲めんでどうする~」 とハルヒの父親が突然絡んできた。 「いや、高校生だから飲んじゃいけないと思うんですが」 必死に抵抗していると、俺の親父まで悪ノリしてきた。 真面目なくせにノリだけはいいからな、親父・・・ ダブルマザーもアテにならないので俺はハルヒにSOS信号を発信した。 ハルヒはテーブルに置いてあった日本酒を一気に飲み干して親父達に言い放った。 「ちょっと、あたしのキョンになにしてんのよっ!?いい加減あたしに返しなさいよっ!!」 は、ハルヒさん、いきなり何を・・・ 親父達がポカーンとしている間に俺は腕の牢獄を抜け出し、慌ててハルヒの手を引いて部屋から脱出した。 俺は中庭に出るとハルヒを備え付けられたイスに座らせた。 こうしてるとあの時みたいだな・・・ あぁ、気まずい。何か話題を振らねば。 「どうしたんだ、いきなり?あんな事言うからビックリしたぞ」 「ん、ごめん・・・」 こうして見るとやっぱりあのときのハルヒだな。 そう思い、俺はハルヒの頭を撫でた。 ハルヒは恐る恐る顔を上げて俺を見上げてくる。 俺はそれに応えるように微笑んだ。 「もう、すっかり元気になったみたいだな。これでも結構心配してたんだぞ?」 「ホントに?ホントに心配してくれたの?」 「あぁ、ホントに心配したぞ」 「ありがと・・・」 突然ハルヒが俺に抱きついてきた。 俺は心臓が止まるかと思うほど驚いていたが、またハルヒの頭を撫でてやった。 ハルヒが俺の胸元から顔を覗きこんできて、愛しさのあまり我慢が出来なくなった俺はそっとハルヒの顔に自分の顔を近づけた。 ハルヒはそれに応えてくれたようで俺の首に両腕を回してきた。 そして俺は目を閉じて待っているハルヒの唇に自分のそれを近づけた。 「あ~、キョン君とハルヒちゃんがちゅーしようとしてる~」 突然の声に驚いた俺とハルヒはばっと離れて声がした方を凝視した。 そこには妹が指を指しながら立っていた。 「妹よ、そこで何をしている?」 「ん~とね、お母さん達がキョン君達帰ってくるの遅いから呼びに言ってきてって」 「そうか、分かった。今から行くから先に戻ってなさい」 「うん、分かった~」 妹が足早に中庭を出て行ったのを見計らって俺はハルヒに話掛けた。 「だ。そうだ。残念だが次回に持ち越しだな」 「そうね、ホントに残念だわ」 「仕方ない。戻るぞ」 「えぇ、そうしましょ」 と言ってハルヒは立ち上がろうとした。 が上手く立ち上がれず転びそうになる。 俺は「やれやれ」と溜息をつきながらハルヒを抱きとめた。 「大丈夫か?またおんぶしてやろうか?」 「大丈夫、歩いていけるわよ」 ハルヒは真っ直ぐ歩けないほどフラフラしていた。 仕方ない。またあれをやるか。 「なんなら、お姫様抱っこでもいいが?」 「そうね、そうしてもらうわ」 これは予想してなかった訳ではないが流石に驚いた。 ハルヒはしてやったりという顔をしている。 こりゃ、一本取られたな。 まぁ、いいか。 「よし、いくぞ」 と言ってハルヒを持ち上げた。 こりゃいかん、これはおんぶ以上に緊張する。 「スマンが、慣れてないから首に掴まっててくれるとありがたい」 ハルヒは俺の言った通りに首に両腕を回しながら文句を言った。 「自分からするっていったんだから、しっかりしなさいよね」 あぁ、なんか懐かしいな、このやりとり。 「おう、任せとけ」 部屋に向かってる最中ハルヒは俺に聞いてきた。 「ねぇキョン、あたし変われたかな?頑張れたかな?」 「お前が自分で変われたって、頑張れたって思うのなら達成出来てるんじゃないか?」 「うん、そうだよね。でもね、あたしを変えてくれたのも、頑張れるようにしてくれたのもキョンなんだよ」 「そ、そうなのか?」 びっくりだ。 俺なんかが誰かの役に立てるなんて。 「うん、そうだよ」 「そうか、それは光栄だね」 「だからキョン、これからずっとよろしくね!!」 「おう、こちらこそよろしくな」 部屋に到着するとみんなビックリしていた。 まぁ、当然だよな。 俺は腕からハルヒを下ろした。 残念そうに見えるのは・・・気のせいじゃないだろう。 ハルヒは何かを思い出したらしい。 ハルヒは制服のポケットからアイロンをかけたハンカチを取り出して俺に差し出した。 「キョン、これ返すわ。いままでありがと」 「ん、あぁ、これか。なんだったらずっと持ってていいぞ」 「ありがと。でも、もう必要ないわ。だって・・・」 「だって?」 聞き返すまでも無いな。 「これからはずっとキョンと一緒なんだからっ!!」 fin エピローグ(ver Hのエピローグ2の続き) 「ねぇ、キョン。さっきの続きしよ?」 「ん?あ、あぁ」 正直俺は混乱しまくっていた。 さっきのってのは、やっぱり料亭でのアレの事だよな・・・ あの時は、雰囲気やら勢いやらがあったが今は違う。 クソッ、どうする俺!? 今、してしまったら歯止めが利かなくなってしまうかもしれない。 俺達、正式に付き合ってるわけじゃないんだからまだそこまでしてしまうのはマズイだろ。 俺はふと、ハルヒの顔を見た。 俺は愕然とした。 そこにさっきまでの楽しそうなハルヒは居なかった。 代わりにいたのはあの日の泣いているハルヒだった。 「あ、その、ハルヒ?」 「そ、そうだよね。あたしはキョンの彼女でもなんでもないんだからそんなの無理よね。あたし一人で勘違いしてた。ゴメンね、無理言って・・・」 どうやら考えていた事が口から出ていた様だな。 俺のバカヤロウっ!!朝、気付いた事が何にも活かされてないじゃないか!! 今日の出来事を全部思い返してみろよ!! 今日、ハルヒは何度も告白してくれて俺はそれに何度も返事してるじゃないか!? あぁ、そうだった。 ハルヒは何度も勇気を振り絞って俺に想いを打ち明けてくれたのに、俺は一度も自分の想いをハルヒに伝えていない。 だったら、今の俺がするべき事は一つだ。 俺はハルヒの肩にそっと手を置いた。 ハルヒは驚いた顔で俺を見ている。 「ハルヒ、ホントにゴメンな。お前は何度も俺に想いを打ち明けてくれたのに、俺はお前になんにもしてやれてない。ホントどうしようもねぇバカヤロウだ」 ハルヒは黙って聞いてくれている。 「あの日からいつも頭のどっかにお前がいた。お前が望むならいつまでだって傍にいてやる。だから、ハルヒもずっと俺の傍にいてくれ。頼む」 ハルヒは、俺が言い終わると同時に抱きついてきた。 「キョン・・・キョン~、・・・ヒック・・・ホントに・・・・ホントにあたしでいいの?あたしなんかでいいの?」 ハルヒは俺の胸でわんわん泣いた。 「当たり前だろ?もう、お前以外なんて考えられない」 俺も涙で何も見えない。 俺はわんわん泣くハルヒを二度と離さないように、壊さないように抱きしめた。 「ハルヒ、好きだよ。愛してる」 「あ・・あたしも・・・グスッ・・・キョンを愛してる・・ヒック・・大好きだよ・・キョンっ!!」 ガキの恋愛だと笑われたって構わない。 俺はもう、生涯ハルヒを離さないっ!! 俺は、ハルヒの頭に手を回し、そっと俺の方へと寄せた。 ハルヒはこちらを向き、まだ涙がたっぷり溜まっている瞼を閉じて待ってくれている。 俺は自分の唇を、ハルヒのそれにくっ付けた。 たったそれだけの行為でこんなにも幸せになれる。 ハルヒの唇からハルヒの想いが流れ込んでくるようだった。 どれ位していただろう・・・ お互いが自然に唇を離し、その余韻に浸っていた。 もう一度と唇を近づけた時、ドア越しに会話が聞こえた。 なんだ?と思っていたらハルヒと目が合った。 どうやら、ハルヒにも聞こえるらしい。 俺とハルヒはそーっとドアに近づき、聞き耳を立てた。 「・・・・・ルヒちゃんはうちのにはもったいない位です。」 「ホントよね。キョンにはもったいないわ」 「そんなこと言わないで下さい。キョン君以外の子にハルヒを上げる気はないんですから!ね、お父さん?」 「そうですよ。十分ハルヒと渡り合っていけます。あの子が私以外の異性であんなに楽しそうに話すのはキョン君だけなんですよ」 「そう言ってもらえると光栄です。これからもうちのをよろしくお願いします」 「あたしからもよろしくお願いします」 「「こちらこそ」」 ハルヒは肩をワナワナさせている。 どうやら大変ご立腹の様子だ。 無論、俺も例外ではないのでアイコンタクトを取ると一緒にドアを物凄い勢いで開けた。 「「さっさと寝ろ~っ!!雰囲気ぶち壊しだ~っ!!!!」」 この後、親たちから散々からかわれたのは言うまでも無い。 はぁ、やれやれ fin エピローグ2 後日談 「そういや、なんであの時ハルヒの両親と一緒に居たんだ?」 俺はふとそんな疑問を母さんにぶつけた。 「あぁ、あれ?とりあえず気分だけでも味わおうと思ってみんなでブラブラ校門の辺りを歩いてたら会ったのよ」 「へぇ、そうなのか?」 「うん、そうなのよ。まぁ、初めから一緒に入学祝いをする計画だったんだけどね」 「ふーん。って、あの時初めて会ったんじゃないのか?」 「違うわよ?えーっと、そうね。もう、3年位の付き合いになるかしら」 「何をどうしたらそうなるのか教えてもらいたいもんだ・・・」 「いいわよ、教えてあげる。あれは、たしかあんたがハルヒちゃんを送った3ヶ月後くらいかしらね。お父さんと買い物に行った時偶然会ったのよ」 何なんだ・・・この因果律は? 「で、そのまま一緒にお昼ご飯食べて仲良くなったわけ。どう?分かった?」 「あぁ、理解した。で、なんでそれを俺に隠してたんだ?」 「だって、親が横槍入れたら上手くいくものも上手くいかなくなるでしょ?」 「なるほど。って納得いかん。って事はあれか?同じ高校に入る事も事前に知ってたのか?」 「もちろん!!でも、まさか同じクラスになるとは思わなかったわ」 そりゃそうだ。そこまで操作出来る訳がない。 「もうあれね?これは運命よね?キョン、あんたハルヒちゃんとチューしたんだからちゃんと責任取りなさいよ?」 「あぁ、そうする」 これからもお互い苦労しそうだ。ハルヒよスマン。 「あぁ、早く孫を抱きたいなー。あたしはハルヒちゃんそっくりの女の子がいいわ。キョン頑張ってね」 もう何を言っても聞きそうにないな・・・ はぁ、やれやれ・・・ fin 涼宮ハルヒの入学 version H
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【板名】ハルヒ板 【理由】あちこちにハルヒスレが乱立してうざいから 【内容】ハルヒに関する情報や雑談など 【鯖】anime2 【フォルダ】haruhi 【カテゴリ】漫画・小説等
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今日は土曜日、一日中寝ていても怒られないわ明日も休みだわ最良の一日。 昼まで爆睡していたかったな。 何故過去形なのか知りたい方がおらっしゃるでしょう。 今俺はハルヒの命令でサッカーの試合に出ているのです。 元はハルヒだけが呼ばれていたらしいが一人が嫌なのか 例のごとく団長から招集がかかり、我がSOS団全員が参加することになってしまった。 ついでに地元サッカーチームなので途中参加はOKらしい、 ハルヒ「今日は絶対に勝つわよ!勝たなきゃ死刑だからね!」 キョン「別にいいだろ、俺はさっさと帰りたい訳だが・・・・」 ハルヒ「馬鹿言ってるんじゃないの!助っ人なんだから勝たなきゃ意味ないでしょ!」 野球の例があったので手っ取り早く長門に超能力を使ってもらい 俺達はアッサリ勝利することができた。 試合も終わったが俺は帰ることができなかった。 何故かって?それは・・・・・・ ハルヒ「肉やけたよ!」 というわけで俺達は勝利祝いとして地元サッカーチームの皆さんと バーベキュー大会に参加させてもらった。 たまにはこんなことがあってもいいよな。 ジダン「楽しんでますか?」 キョン「ジダンさん!」 ジダン「監督でいいですよ、皆さんもそう呼んでいますから」 ジダン「どうです?美味いですか?」 キョン「ええ、」 ジダン「ハルヒちゃんは、なんとなく奇跡を起こしてくれそうな気がするんです。」 監督、あながち間違ってないぜ ジダン「そこで時々チームに助っ人として参加してもらってるんですよ」 ジダン「実は彼女、ストーカーにあっているみたいなんです。」 キョン「えっ!?」 ジダン「皆さんには内緒にしておいたみたいなんですが、」 ハルヒにストーカーか・・・、物好きな奴がいるもんだな そういやハルヒだとすぐに俺達に助けみたいなのをだしそうなもんだが・・・ ジダン「彼女も女性ですよ、そんなこと言えるはずがないでしょう」 よかったなハルヒ、女扱いしてくれる人がいて ジダン「私はこのあいだ彼女がストーカーに追われて隠れて泣いているとこを見つけました。 その時彼女はずっと『・・・キョン・・・助けて・・・』って言ってましたよwww」 さっき食った肉が吐きそうになった。 まっさかハルヒがそんなことをいうはずがねーよ・・・な? ジダン「キョン君、ハルヒちゃんを守ってあげて下さいねwww」 監督、残念ながら俺はハルヒなんかに興味はない、・・・・多分 しかしハルヒの脅える姿、見てみたい気もするな・・・ 様々な謎?を残してバーベキュー大会は終了、SOS団も解散、 楽しいと言えば楽しかったし、どうせ家でだらけてたはずだし、 まぁたまにはいいかな、貴重な話も聞けたし、 不思議と俺の気分は晴れやかだった。 月曜日、珍しくハルヒが休んだ 火曜日、またハルヒが休んだ 水曜日、またハルヒが休んだ 木曜日、以下同文 国木田「涼宮さん、どうしたんだろう」 谷口「キョン、お前何か知らないのか?」 キョン「まったく、」 流石に一週間近く休まれるとこっちが調子狂う。 ハルヒの家は知らないし行ったら行ったで何か誤解されそうな気がするし、 長門にでも聞いてみるか・・・・・・ 放課後、部室に行くといつもどうりの長門と少し焦った感じの古泉がいた。 古泉「キョン君、大変です。ここ一週間、閉鎖空間が発生し続けています。」 キョン「ふーん」 古泉「他人事みたいですね、まぁいいです。 なにか原因を知りませんか?」 キョン「俺が知るわけないだろ、」 そういや、監督がなんか話てたっけな・・・・ ストーカー・・・・・・ あ、ストーカーね。大変だなぁ。 と言っている場合ではない。 古泉「なるほど、では早くストーカー事件をを解決しないと 僕達も大変なんですよ」。 いわれなくてもわかっている。 しかしどうしたものかね・・・、携帯も繋がらないし 金曜日、学校に一人のいい男がやってきた。 雷電「そこの君、涼宮ハルヒさんを知らないかい?」 なんだこいつ、なんかイライラする これは嫌悪感ってやつかな、 教えたらなにか嫌なことがおこりそうな・・・・ キョン「いません。」 雷電「本当に?」 キョン「本当に」 何か隠しているんじゃないかって目で見られているが事実なんだから仕方ない。 雷電「んっふっふ じゃあまた伺いますよ」 なんだったんだあいつ・・・・・・ 来週の月曜日、やっぱりハルヒは・・・・・・いた。 流石に一週間休んでいたせいか、理由でも聞いているのだろう。 女子が集まっていた。 ハルヒ「別に何ともないわよ、ただの風邪よ」 とてもそうは見えなかったな、 心配させたくないのか説明するのが面倒くさいのか。多分後者だな。 放課後、部室にやってきた俺とハルヒ キョン「ハルヒ、いったい何があったんだ、教えてくれないか?」 ハルヒ「あんたには関係ないわよ!ほっといてちょうだい!」 キョン「ほっとけるかよ!俺はお前が心配なんだよ! 俺じゃ嫌なのか!俺には助けてほしくないのか!?」 ハルヒ「キョン・・・・・・」 ハルヒ「私、誰かにつけられてるの・・・・ 毎日毎日・・・もう・・・・いや・・・」 キョン「ハルヒ・・・・・・」 俺は始めてハルヒの泣き顔を見た こんなハルヒは見たくない。俺が、ハルヒを守る、ハルヒの笑顔を取り戻すんだ・・・ 下校時間、俺はハルヒが見えるギリギリの位置から監視することにした。 ハルヒはそばにいてほしいと言っていたが、 犯人を捕まえるために離れて行くことにする。 急にハルヒの様子がおかしくなる。 もしかして・・・・・・ あの服装・・・北高のサッカー部の奴か? 肌も黒い・・・だいぶしぼれたか・・・? 犯人の目星をつけていると、突然ストーカーが走り出した! ハルヒは路地裏に逃げた、馬鹿!その方向は追い詰められるのに! 5分ぐらい走ってから、泣いているハルヒを発見した。 いつもの姿からは想像できない顔だ。 キョン「ハルヒ・・・・・・」 俺は何を思ったのだろうか、 ハルヒを抱きしめた。 キョン「ハルヒ・・・・・・ごめん!」 ハルヒ「う・・・うわぁ・・・嫌!嫌!いやあああああああああ!」 えっ?ハルヒ、どうした?俺はただハルヒを・・・ 急にハルヒは嘔吐しはじめた、なんだ、俺、何か・・・・・・ ハルヒ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 そう言った後、ハルヒは気を失ってしまった・・・ 気を取り戻したハルヒに聞いてみると、 ストーカーに抱きつかれたトラウマからきた行動らしい。 そしてハルヒはハンカチを渡してくれた、 俺のでも、ハルヒのでもない、犯人のものだ、 一応長門に確認してもらうと、俺の、目星をつけている人物といろいろなことが一致した。 最初から長門に聞いておけば良かったな・・・・・・ そうそう、犯人の名前は 三 都 主 ア レ サ ン ド ロ 俺はハルヒを救う。簡単に。永遠に サントスを抹殺する。 そのためには方法がいくらでもあるそれこそ無限 の手段がある皮肉にもハルヒを救うため手段のほ とんどに資本を必要とするがあの男を抹殺する方 法のほとんどにまったくと言っていいほどの資本 はかからない最低限の投下資本であの男は抹殺さ れるのだ最低限の資本と釣り合う程度それがあの 男の命の重さの程度だったのだ凶器は金属バット でも拾ってあの男の家を襲う推定所要時間は25 分刺し違えるつもりなら秒にしてわずか1500 秒以内に遂行できるのだあの男がいかに生かされ ているかがわかる俺が決意してわずか1500秒 でこの世から追放されてしまう程度の存在なのだ 消えろ消えてしまえ そして死んでしまえッ! ハルヒの心を引き裂いたように 貴様の心臓を引き裂いてやるッ! 償えその血をもってッ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお と、ノリで言ってみたものの、バットで殺害した後は、どうしよう 長門に頼もう。 あとは山中にでも埋めて終わり。 これで、すべてが終わる! サントスは毎日トレーニングのため近くの山までランニングをしていると情報を得た。 好都合だ。まるで自分を殺してもらう為にランニングをしているようだ。 当日、俺と長門は山中で待ち伏せすることにした。 今は一月と寒い。長門も心なしか震えているように見えた。 長門「・・・・・・来た」 見間違いなんてあってはならない。 よく見ろ、あれは・・・・・・ サントスだ! 犯人を見つけた、 真っ先に体当たり。 体勢を崩したサントスを 俺は・・・・・・ 脳内の全不要情報を廃棄 目の前の男の殺害を最優先 執行、執行、執行 ハルヒを傷付けた。 逃がすものか。 そもそも貴様はどこから湧いてきたんだ? 貴様こそが異端間違い世界の支障 貴様は俺が抹消する。 終われ、終われ、 死に絶えろ!!! 死体の処理は長門に協力してもらった。 サントスの足跡、血痕、俺達に繋がる汗、指紋、凶器、 死体は深い穴の中にいれた。 これで、終わった。 終わったぞクソッタレ!! もう夜だ・・・・・・ 後はすべてなかったかのように、帰るだけか、 そうだ、帰りに喫茶店にでも行くか・・・・・・ 古泉「月の綺麗な夜だねキョンタン!」 クソッ、やっと帰ろうと思ったときに邪魔がッ! 古泉「長門さんと夜にどこに行っていたんですか?まさかラブh」 キョン「それはお前もだろ」 古泉「それはそうですね、そうだ、送って帰りますよ、もちろん長門さんも」 すると例のように見たことある黒いタクシーがやって来た。 家まで結構あるし、何かあるような気がするが、乗せてもらうとするか・・・・・・ 古泉は長門を先に下ろし、 今は古泉とタクシーの運転手の3人となった。 移動中、古泉がやたらとひっついてきやがる、 邪魔だ 古泉「何言ってるのキョンターン、せっかく二人っきりになれたのにぃ」 運転手がいるだろ 古泉「あの人はいてもいないようなもんだし~」 まぁそうだったな 古泉「ところでキョンたん~」 「死体、上手に埋められた・・・?」 なんで どうして こいつ どうする 殺してしまうか!? 古泉「ボケもツッコミも無いのかい?」 キョン「・・・・・・は?」 古泉「悲しいよキョンタン、いつもならそこでツッコミが入るのに・・・・・・」 冗談だったのか・・・・・・? クソ 最後の最後で・・・ なんという不運 キョン「すまんな古泉、送ってもらって」 古泉「僕とあなたは今夜、出会わなかった。」 は? 古泉「僕とあなたは今夜、出会わなかった。」 キョン「それでいいなら・・・そういうことでいいが・・・」 古泉「そうだよね、あなたにとってもその方がいいでしょう」 キョン「どうして、そう思うんだ?」 古泉「いちいちうるさいな、それくらい自分で考えられないのか?」 生かしておくべきではなかった・・・・・・ でも、遅い・・・・・ 手遅れだ・・・・ 事故にあえ、死ね、死んでしまえ 安心しろ、あいつは死ぬ、 あいつにふさわしい、無惨な最後を・・・ 公園で会ったいい男に、うしろから掘られてそのまま腸まで突き刺さって、死ね せっかくかっこよく決めたのに、死に方がギャグじゃねーか、 ハハハハ・・・・・・ ハハハ・・・・・・ ハハ・・・・・・ 朝? もう、3時か・・・・・・ 3時!? 流石にやばすぎるぞ。 いつもは妹が起こしに・・・ そういや修学旅行だっけ まぁいいや、休んだほうがいいだろうが・・・・・・ ハルヒ・・・・・・ 行くか・・・・・・ みんな・・・部活してる・・・ サッカー部・・・・・ 三都主・・・・・・ その時、俺は信じられないものを見た。 嘘だ、嘘だ、嘘だ なんで、サントスが生きているんだ? 俺は真っ先に部室に向かった。 キョン「長門!どうしたんだ!サントスが!」 長門「・・・・・・」 ハルヒ「・・・・・・」 あ・・・・・・、ハル・・・ヒ ハルヒ「サントスが・・・・・・どうかしたの・・・?」 キョン「いや・・・なんでも・・・ない」 俺は長門を何故か開放されている屋上へ連れだした。 キョン「長門!どういうことだ!なんでサントスが生きているんだ!?」 長門「わからない。予測不可能な事が起きた。」 まさか・・・・ キョン「俺は・・・ちゃんとサントスを・・・・殺したよな?」 長門「確認している。あなたは確かに執行した。」 じゃあ、何故・・・・・・? 放課後、ハルヒを家に送った後 俺は長門と共にサントスを埋めた場所に向かった。 キョン「ここだよな?」 長門「間違いない」 流石に土を掘るのは男の仕事だ。 ついでに前も掘るのは自分でした。 間違いない、この感触・・・・・・ キョン「長門、暗くなってきたから、明かりをつけてくれ」 光がさした。そして、招かざる客も発見した。 スネーク「待たせたなキョン、月の綺麗な夜だ」 キョン「ソリッド・スネーク!」 スネーク「雷電、ここなのか?」 雷電「ああ、ここだ」 なんでここに奴らが? なんの用だよ! スネーク「気にしなくていい、ダンボールだとでも思えばいい」 キョン「気にするな!?」 スネーク「ああ、こんな時間に、真剣に作業してるんだ 邪魔する必要はないからな」 キョン「遠慮します。」 帰ろうとしたところ、雷電と名乗る奴に俺は腕を捕まれ、 水溜まりに叩き付けられた。 雷電「続けるんだ。」クソッ!なんで俺がこんな目に・・・・・・ おかしい、土が固くなってきた。 こんな深く掘ったのかも怪しい。 スネーク「どうやらスタミナ切れらしいな、雷電」 俺はまた放り投げられ、雷電が掘り始めた。 雷電「スネーク、ちょっと見てくれ」 スネーク「どうした?」 雷電「排水管だ、そしてもう手応えがない。 これより深いってことはないだろう」 スネーク「掘り返す場所を間違えた、とか?」 雷電「いや、最初は掘り返す感触だった。」スネーク「なんだそりゃ、無駄足ということか?」 そういえばサントスは生きているんだった。 死体が出てこないのも普通・・・・・・か? 俺は何事もなかったかのように帰る二人を、 ただ、座ったまま眺めていた。 もう、手段などどうでもいい どうせ狂った世界なんだ 俺は処分したはずのバットを手にとった。 行こう、奴の、サッカー部に・・・・・・ なにか音がする。 風呂か・・・・・・ 北高には風呂があったのか 気になる。開けてみよう。 やはり狂った世界だった。 熱湯の風呂には、何故か彼女がいた。 キョン「ハルヒ!!!!!!!!!!!!!!!!」 ハルヒ「キョ・・・・・・ン!?どうし・・・・・て?」 キョン「そんなことより、すぐ冷やしてやるからな!」 俺はハルヒを熱湯から出して、部室にあった氷をもってきた。勃起している暇などない。 ハルヒ「キョン、ありがと」 キョン「それより、なんでサッカー部になんかいたんだ?」 ハルヒ「サントスに、連れて来られて・・・・」 あの野郎!殺してやる!必ず! ハルヒ「それよりキョン・・・いつまでこんな格好にしておく気?」 キョン「あ、悪い」 ハルヒ「もぅ・・・ SOS団の部室に行きましょう。コスプレ衣装で我慢するわ」 よくよく考えるとこれはセクロスフラグなんじゃね?と思った。 それだけ 幸いサッカー部から文芸部まで誰一人と会わなかった。 バスタオルの女ってだけでヤバいのに、 一緒に歩いているとなんかしたのかと誤解されるからな。 部室を開ける俺、中にはこれまた信じられない光景が映った。 長門が・・・頭から血を出して・・・死んでいる ハルヒ「嫌あああああああああユキイイイイイィィィィィィィ!!!!!」 まただ!なんで!なんでなんだよ! ハルヒ「・・・・・・ヒッ!」 急にハルヒが脅えた声をだす。 隠しておいたバットがさらけてしまった ハルヒ「ひ・・・人殺し!」 キョン「違う!俺じゃない!話を聞いてくれ!」 ハルヒ「誰が信じるのよ!あんたが!あんたがっ! もしかして・・・古泉くんもあなたが・・・・・・?」 キョン「古泉が・・・・・どうかしたのか?」 ハルヒ「公園で死んでいたのよ!肛門からバットを突き刺された変死で!」 えっ?それって・・・俺が望んだ死に方と・・・同じ? 古泉が・・・死んだ? しかも俺が望んだ死に方で? もしかして、スネークと雷電も? 説明しておくとあの時二人が帰った後、 俺は二人の死を望んだ。 スネークは変な二足歩行兵器に踏まれて死ねばいい。 雷電はウホッ大佐に掘られて死ねばいい。 と・・・・・・ ハルヒ「来ないで!人殺し!」 回想に浸っている場合じゃない。 ハルヒは立ち尽くす俺を突き飛ばし、屋上に逃げていった。 屋上についた。 ハルヒは隅の方でうずくまっている ハルヒ「来ないで!来ないで!」 キョン「違う!俺は、古泉も長門も!殺してなんかいない!」 ハルヒ「じゃあ!そのバットは何なのよ!」キョン「・・・・・・っこれは・・・・・・」 ハルヒ「ほら!キョンは殺人鬼じゃないの! どうしてよ! いままで一緒に、私と・・・・・・」 キョン「ハルヒ・・・・・・ 俺には、わからない、 でも、これだけは・・・・・・ 長門と古泉を殺したのは俺じゃない!」 ハルヒ「どうやって信じればいいの!? そのバットも、納得のいく説明ができるの!?」 キョン「バットが、怖いのか?なら、捨てるから・・・・・・」 俺はバットを屋上から投げ捨てた。 下に人がいたかもしれないが、知らん。 キョン「ハルヒ、もう怖くないだろ・・・? 話を聞いてくれるか?」 ハルヒは立ち上がり、 ゆっくりと・・・俺の方に向かってくる。 ハルヒ「ううん、キョンは悪くないの・・・・・・ 悪いのは、全部私・・・・・・ 私が、退屈しないことが起きてって望んだから・・・・・・」 忘れていたが、ハルヒにはそんな能力があったな、 もしかして、この事件の原因は・・・・・・ キョン「ハルヒ・・・・・・」 ハルヒ「キョン・・・・・・」 キョン「ハルヒ、実は俺、ポニーテール萌えなんだ」 ハルヒ「何!突然!?」 キョン「いつぞやのお前のポニーテールは、反則なほどに似合っていたぞ」 ハルヒ「何!?ちょっと!」 忘れたくなるような出来事を、俺はまったく違う状況でおこなっている。 まさか二回もハルヒとキスをするとは思わなかった。 ハルヒは何も言わずに、俺の目の前にいただろう。 世界が、変わっていく やはりここは閉鎖空間だったのか・・・・・・ これで・・・この狂った世界とオサラバだ・・・ フト気付いたが、何処からが閉鎖空間だったのだろう。 いろいろと思考を凝らしている内に・・・俺は・・・・・・・・・・・・ 気付くと、タクシーの中にいた。 見回すと、死んだはずの長門と古泉、 まったく、何があったかさっぱりわからん 古泉「ようやくおめざめですか? どうでした?3度目の閉鎖空間旅行は?」 キョン「お前・・・、知ってたんならもっと早く教えろよ」 古泉「教えに行ったのですよ、 でも侵入した瞬間、謎のいい男に掘られてしまいまして・・・・・ すぐに脱出したわけです。」 キョン「じゃあ、長門は・・・・・・」 長門「今回の空間は、私にも潜入できた。 でも、侵入した瞬間、すぐに意識が途切れてしまった。」 と、いうことは、閉鎖空間で見た長門は、本物の長門だったのか? キョン「ったく・・・・ ハルヒも厄介なことしてくれるぜ」 溜息と苦笑が同時にでた。 なにせ今回はハルヒの裸を見たし、いいことにしておこう。 そういやハルヒの身体って結構いい身体してたな・・・・・・ くだらないことを考えていると、古泉がいつもの笑顔で、くだらないギャグを言いやがった。 「ハルヒって・・・・・・誰ですか・・・・・・?」 ハハハ、何言ってやがる。 ハルヒだよ、涼宮ハルヒ。 この事件の原因の閉鎖空間を発生させて お前が神と崇めている奴じゃないか 古泉「今回の原因はあなたじゃないですか 時空改変能力をもっているのもあなたですよ」 what?は?え?何? キョン「長門、古泉のギャグに笑ってやれよ」 長門「冗談ではない。古泉一樹が話していることは、すべて事実」 本当か長門?それじゃあ涼宮ハルヒは・・・・・・ 長門「存在しない。あなたが造り出した、空想の人間」 ああ、なんだそうか、 じゃあ、涼宮ハルヒと過ごした、いままでは・・・・・・夢と同じってことか・・・・・・ うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 「!! キョン君!どうしたんですか!キョン君!」 もう・・・どうでもいい・・・ 「長門さん!何かキョン君の意識を戻す方法は?」 俺には世界を変える能力があるんだよな・・・・・・ なら・・・新しい世界で・・・・ ハルヒと・・・一緒に・・・・・・ 「危ない。世界を新しく想像しようとしている。」 「そんな!また変えられたら、もう!」 「大丈夫、私がなんとかする。」 長門・・・・やめてくれ 俺は・・・・この世界には未練はない・・・・ 新しい・・・世界で・・・・・ 俺の世界を変える能力は消えた。 俺は、生きる気力を無くした。 もう、どうなってもいい。 あの世には、ハルヒみたいな奴がいるといいな 「駄目よ!死ぬなんて言ったら!」 この声は・・・・ハル・・・・・・ 古泉「僕です。さぁキョンタン!アナルギアをしましょう!」 今の俺には世界を変える能力はなくなったんだよな でも、ここでお前の存在を消してみるよ 俺 如 キ ニ 祟 リ 殺 サ レ ル ナ ヨ ? ひぐらしのなかないハルヒ 祟犯し編 完
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昼休み、ハルヒは昨日置き忘れた財布を取りにいくため、部室に向かっていた。 「もう!財布がなきゃ学食が買えないじゃない!」 蝶番が可哀相なくらい勢いよく部室のドアを開けるとそこには先客がいた。 「有希じゃない」 窓際でぽつんとパイプ椅子に座っていた長門は、今まで食べていた コンビニ弁当に向けていた無感動な目を、たった今入ってきた少女に向けた。 「いつもここでお昼食べてるの?」 「そう」 ハルヒは柔らかな光を受ける長門の顔をじろじろ見た後、 彼女の手のコンビニ弁当を見て表情を変えた。 「っ有希!あなたもしかして毎日コンビニ弁当だったりする!?」 静止していた頭がかすかに動く。 「ダメよ!育ち盛りの高校生が毎日そんなんじゃ!だからそんな細いままなのよ!!」 長門が何か反応を返す前に、ハルヒは長門の手を右手で、 長机の上に放置されていた財布を左手でわしづかみにした。 「学食行くわよ学食!今日は私がおごったげるからじゃんじゃん食べなさい!!」 長門は左手にコンビニ弁当を、箸を持った右手をハルヒにつかまれたまま、 自分の手を強引に引いて走り出す少女に抵抗することもなく、足を動かし始めた。 学食の机に向かい合わせで座る二人の間には、カレーと定食Aとサラダとデザートが 美味しそうな匂いと湯気を立ち上らせながらずらりと並んでいた。 ちなみにカレーは長門が指定したもの、定食Aはハルヒの昼食用のもの、 サラダとデザートはハルヒが長門に食べさせるために独断で注文した。 長門が代金を払おうとするのをハルヒは強引に止めて、全ての代金を自分で支払った。 「さ!食べて!遠慮はいらないわよ」 長門は目の前に置かれたスプーンを手にとると、そのスプーンをカレーライスに ゆっくり差し込み、カレーのからむライスをすくいあげて、自らの口に運んだ。 「美味しい?」 ハルヒが長門に問いかける。 長門はスプーンを口から出し、咀嚼し飲み込むと、よく見ていないとわからない程度に頷いた。 「そう、よかった。今日は好きなだけ食べなさいよ」 ハルヒは満足そうに微笑みながら言った。 長門は、先ほどとほとんど同じ動きでカレーライスをすくいあげると、 それをハルヒの顔の前にもっていった。 「?くれるの?」 ハルヒは少し驚いた様子でスプーンを差し出す少女を見る。 首がかすかに上下するのを見てハルヒは少し不思議に思いながらも 「じゃあいただこうかしら」 と言うと、横髪を手でおさえながらスプーンを口に入れた。 長門はスプーンがハルヒの口に入っていく光景を、人形のように静止したまま見つめた。 ハルヒはスプーンから口を離すと 「ちょっと甘いわねえ…私はもっと辛いほうが好きだわ」 と口をもぐもぐさせながら言った。 「よくわからないけどありがとね有希。でも残りはあなたが食べなさいよ!」 ハルヒはそう言いながら割り箸を小気味のいい音を立てて割ると、 自分の昼食である定食を食べ始めた。 長門はハルヒが定食に集中しているのを確認するように見つめた後、 ハルヒの口にカレーライスをからめとられて、今は何ものっていないスプーンの先端を軽くなめた。 そしてすぐにカレーライスをすくうと、ハルヒと同じようにもくもくと食べ始めた。 おわり
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先ほど言ったと思う。 これからは何との交流が待っているのか。 それが楽しみだ、と。 こうしてとりあえずのハッピーエンドを迎えたからにはもうそれほど無茶なことはないだろうと思ったからだ。 ここで言う無茶なことってのは誰かに危険が訪れたり、世界におかしな現象が起きたりってことだ。 きっとハルヒはもうそんなことは望まないはずだ。 だってそうだろ?こうしてSOS団がいる。ハルヒがいる。少なくとも俺は幸せだったからだ。 悪夢はもう終わった。いや、あれは悪夢ではなくいい経験ですらあった。そう考えて俺は安心しきっていた。 だからその前触れに全く気付かなかった。 ハルヒのあの言葉を完全に失念していた。俺はあのとき微かに聞こえた言葉の意味を理解していなかった。 ひょっとすると、この悪夢はまだ始まってさえいなかったなのかもしれない。 ◇◇◇◇◇ 少年は空を見上げていた。 おそらくはもう会うこともないであろう少年の姿を思いながら、少しずつ赤く染まる空を見上げていた。 そのとき彼の携帯電話が着信を告げ、彼はそれに答える。 その電話は彼の良く知る少女から呼び出しだった。 その少女の楽しそうな声を聞きながら彼は思った。おかしい、と。 なぜなら、彼が想うその少女は、今は別の少年と共にいるはずだから。 そう、彼が先ほどから思い浮かべていたその少年と。 不安を胸にしまいながらも、少女の言葉に従い、彼は自分の過ごし慣れた場所へ足を向ける。 文芸部、もといSOS団の部室へと。 『涼宮ハルヒの交流』 ―最終章 後編― とりあえず俺の元気そうな様子にみな安心したのか、病室であるにもかかわらず、5人での会話は盛り上がる。 これからのSOS団について、これからの俺の仕事について、先ほどの三人の盗み聞きについて。 とは言っても長門はいつものようにあまり喋ることはなく、時々相づちを打つ程度だったが。 それでも今の俺からはそんな長門もなんとなく楽しそうに見えた。 話が一段落した後にハルヒが提案する。 「キョンも病み上がりだし、あんまり無理させてもあれだし、ちょっと休憩しましょ」 ……休憩?病み上がりだからゆっくり寝させてあげましょうって発想はこいつにはないのか? いや、ないんだろうな。 「そうですね。では何か飲み物でも買ってきますよ」 古泉が椅子から立ち上がる。 「今度はちゃんと買ってくるんだろうな?」 「もちろんですよ。信用がないようですね」 当たり前だ。こいつは信じられん。 「そうね。一人でみんなの分は持てないだろうから有希も古泉くんと一緒に行ってきて。 あたしはこいつの家族にキョンが目を覚ましたってことを連絡してくるわ。 みくるちゃんはこいつが変なことしないように見張ってて。あ、変なことされないようにね」 しねぇよ。何だよ。変なことって。 そういえばこんなことになって親は心配してるだろうな。……申し訳ない。 「じゃあ連絡は頼むな。元気だと伝えてくれ」 「ま、心配しなくていいわ。変なことは言わないから」 そう言ってニヤリと不気味に笑う。 こいつは言う。間違いなく変なことを言う。まじでやめてくれ。 「それでは行きましょうか。長門さん」 「行く」 長門は古泉の後ろについて部屋を出る。 「じゃあ、また後でね」 ハルヒも二人に続いて部屋を飛び出し、二人とは反対の方向に走り出す。 ……何だ?この感じは? 何かが変?いや、違う。少し前にも同じことがあった気がする。 同じこと?何か忘れているのか? 何だ?思い出せ。この感じは重要なことのはず。とんでもないことになるんじゃないか?あれは確か―― 「どうかしましたか?具合良くないんですかぁ?」 朝比奈さんの言葉で思考が中断される。 「いえ、問題ありませんよ。少し考えごとをしてただけですから」 「それなら安心です。良かったですぅ……」 呟くように言葉を発して、朝比奈さんはそのまま思いつめた顔でうつむく。 「……?朝比奈さん?」 少し間があり、小さく頷くと、朝比奈さんは真剣な表情でバッと顔を上げた。 「キョンくんは異世界に行ってたんですよね?」 「ええ、そうですけど。……ひょっとして嘘だと思ってます?」 「いえっ、そんな。……キョンくんが異世界に本当に行ってたことは知ってるの。……知ってたの」 「知ってた?どういうことです」 「詳しいことはわからないんだけど……、キョンくんが異世界に行くということは既定事項だったの」 なんだって?既定事項? 「てことは元々俺は異世界に行くことになってたってことですか?」 「そうなんです。そしてそのことを私は前から知っていました」 「なら、先に教えてくれるってのはできなかったんですか?結構大変だったんですよ。……って、すいません。」 つい声が大きくなってしまった。 朝比奈さんはまたうつむいてしまう。 「……ごめんなさい。詳しくはわかりませんがそれをあなたに先に教えることは禁則事項だったんです。 おそらくは……キョンくんが何も知らないまま行くということが大事だったんだと思うの」 そう言われてみればそうかもしれない。もしそのことを知っていたなら俺の行動は全く違っていたはずだ。 そうだとしたら、俺が異世界に行ったことが無意味だということにもなりかねないということか? 「なるほど、それは朝比奈さんの言うとおりかもしれません」 「でも、それを伝えられなかったことをキョンくんにちゃんと謝っておきたかったんです。ごめんなさい」 まったく、正直な人だな。言わなかったらわからないってのに。 そういえば、と、今の話を聞いてみて思い出した。 これだけ大量のお見舞いの品を持ってきたってことは、今日俺が目を覚ますって知ってたってことだよな。 この量は朝比奈さんからの謝罪の気持ちなのかもしれないな。 「それと、もう一つ謝らないといけないことがあるんです」 まさか、これからまた何かあるのか? 「キョンくんが異世界でどんな風に何をしてきたのかについて私は何もしりません。 でも、キョンくんがこっちに帰ってから何かがあるということはわかっていました」 つまり、その何かってのはさっきのあれ、告白のことですか? 「実は上からの指令で、キョンくんに問題が起こりそうになったらそれに対処するように言われていたんです。 それについても詳しくは聞かされていないのでよくわかりませんけど……。 それでさっき部屋の外で古泉くんと会って、キョンくんから目を離さないように話したんです」 ってことは、その指令のせいでさっきの告白が筒抜けだったってことですか!? くそっ、許せん。未来人め。なんという羞恥プレイだ。 「本当にごめんなさい。まさかいきなり告白するなんて思ってなかったの」 まぁそりゃしょうがないか……。 「ってことは、とりあえず何も問題は起こらなかったってことですよね?」 「……今のところは、そうみたいです」 未来人は何を考えてんだ?何が見たかったんだ?俺が一体何をするってんだ。 ……いや、そんなことしないっつーの!って、どんなことだよ。 「あのぉ、どうかしましたかぁ?」 いえいえ、なんでもないです。なんでも。 どうやら不審な様子が思いっきり出てしまっていたようだ。気をつけないと。 「正直言うと何が起こるのか少し怖かったんですけど、何もなさそうで安心しましたぁ」 そうですね。そんなこと言われると俺も怖くなってきます。 「まぁきっとなんとかなりますよ。特にどうしろって言われてないってことはそんな無茶なことはないでしょう」 「そうですね」 朝比奈さんも俺の言葉に頷き、ニコッと笑う。 「あまり心配し過ぎも良くないですよ。気楽に行きま――」 ガチャ、ドンッ!! 突然轟音を上げてドアが開かれた。 俺の知り合いでこんな荒い開け方をするやつは一人しかいない。しかもノックなしで。 「あら、みくるちゃん。キョンの調子はどう?」 「別にどうということはないぞ。健康だ」 びっくりして固まっている朝比奈さんに変わって答える。 「あらそう。ま、とりあえずは元気そうね」 ん?なんかおかしなこと言ってないか?さっきから元気だったろ? なんだろう、この違和感は。 「まぁいい。うちの家族はなんて言ってた?」 「家族?なんのこと?」 「は?何言ってんだ?俺の家に連絡してくれてたんじゃないのか?」 「連絡?……ああ、連絡ね。したした。ちゃんとしといたわよ」 いや、してないな。こいつはしてない。今まで何やってたんだ? なんか変だぞ。この感じは少し前にも……。あれは―― 「そんなことはどうでもいいのよ。それより……」 そこで最悪に不気味な笑みを浮かべ、 「あんたにおもしろい客を連れてきたのよ」 と言った。 嫌な予感がする。 たぶんこの嫌な予感は当たっている。 さっきの言葉、『じゃあ、また後でね』という言葉が頭に浮かぶ。 そう、さっきの言葉だ。 しかし、もう少し前にも聞いたような気がする。 あれはいつだったか。思い出せ。思い出すんだ。あれは……。 ……って、あのときか! しまった。なんでこんな大事なこと忘れてたんだ。ぐあっ、最悪だ。 あの時ハルヒは、『後でね』と確かに言ったんだ。 そう、このハルヒが。 「じゃ、呼んでくるわね」 「おい、ハルヒちょっと待っ――」 遅かった。 ハルヒはドアを勢いよく開け、 「いいわ。入りなさい」 と声をかけた。 満面の笑みを浮かべたハルヒの後ろから入ってきたのは、ほんの数時間前に別れたはずの『俺』だった。 見つめ合う二人。 止まる時間。 「ほら、挨拶しなさいよ」 『俺』がハルヒに引っ張られて前に出る。 「あ、キョンくんもお見舞いに来てくれたんですかぁ?」 って、朝比奈さん知ってるんですか?まさか、これも既定事項? 「……どうも朝比奈さん」 『俺』は朝比奈さんの方に軽く挨拶した後、俺の方に向き直る。 「……よぉ」 「あ、ああ」 はい、挨拶終わり。 戸惑う二人を楽しそうにニヤニヤ眺めるハルヒ。 しばらくの沈黙の後、『俺』が話しかけて来る。 「とりあえず元気そうで安心したぜ」 「ああ、おかげさまでな。心配かけてすまなかったな」 『俺』が首を振って答える。 「俺はいい。けど長門は心配してたぜ」 「そうだな。長門には本当に世話になった。こっちでちゃんと元気でやっていると伝えてほしい。 あと、弁当うまかった、ありがとう。って言っといてくれないか」 「ああ、長門に言っとくよ」 「へえー、有希に弁当とか作ってもらってたんだぁ」 こっちのハルヒと全く同じこと言いやがる。しかも同じ表情で。 話を変えるためにとりあえず状況を『俺』に聞いてみる。 「で、どうしてお前がここにいるんだ?」 「よくわからん。とりあえずハルヒに無理矢理連れて来られた」 「どうやってこっちに来たんだ?」 ハルヒは得意気にふふっ、と笑う。 「あんたが出入りしたおかげで異世界への行き方がわかったのよ」 ぐあっ、俺のせいかよ。いや、実際はこっちの世界のハルヒのせいだが。 「とりあえず、今はちょっとまずいん――」 「ひええぇぇぇええぇ!!」 突然朝比奈さんが絶叫する。 「キョキョキョ、キョンくんが、キョ、キョンくんが二人いるぅぅうぅ!!」 って今まで気づいてなかったんですか? 「あ、朝比奈さん、とりあえず落ち着いて下さ――」 コンコン。 「入りますよ」 挨拶と同時に入って来る古泉と長門。 「ああ、涼宮さんももう戻って来て……なっ!?」 ガッシャーン!! 古泉の手の中にあったジュースの缶が激しい音をたてて床を転がる。 ああ、なんという混沌とした状態だ。とりあえずみんな落ち着くんだ。 「こ、これは一体どういうことですか?何があったんですか!?」 二人の俺を見比べ、尋ねる古泉。 さすがの古泉も取り乱しているようだ。長門ですら少し目に動揺の色が見える。 とりあえず落ち着け、クールになれ古泉。今説明してやる。 「簡単に言うと、ここのハルヒとそっちの『俺』は異世界からきたハルヒと『俺』だ。で、合ってるよな?」 『俺』の方に目を向けると頷いて肯定する。 「どうやらそのようだ。俺はハルヒに無理矢理ここに連れて来られた」 「無理矢理って何よ。人を誘拐犯みたいに言わないでよ」 「いや、大差ないだろ。いきなりこんなところに」 「いきなりとかどうでもいいのよ。ついてきなさいって言ったらわかったって言ったじゃない」 「まぁ、それは言ったが……」 とりあえず二人で遊ぶのはやめてくれ。 「古泉、この状況はどうだ」 「おおよそしか把握できていませんが、正直あまりよろしくないですね。僕らの方の涼宮さんは?」 「まだだ。たぶん俺の家に電話中だろう。帰って来る前になんとかしないと」 「長門さん何か手はありませんか?」 「ないことはない」 「ではそれをすぐにお願いします」 「あまり推奨できない」 「とにかく時間がないかもしれません!お願いします」 必死だな、古泉。 「……わかった。情報連結解除開――」 「って、ちょっ、待て待て長門。それはダメだ」 長門、まさかお前までパニクってんのか。落ち着け、長門。お前もクールになれ。 それはさすがにまずいだろ。別の方法を考えよう。 「………」 「長門?」 「……今のはジョーク」 前言撤回。余裕ですね、長門さん。 さすがの古泉も口を開けて完全に固まっている。ちなみに朝比奈さんはとっくに固まっている。 「そうだ、あの見えなくなるフィールドみたいなやつは、どうだ?」 「私の権限では涼宮ハルヒという個体に対して力を行使することは許可されない。つまり……」 つまりなんだ? 「私には打つ手がない」 でもこれは違うハルヒだぞ。ならいいんじゃないのか? 「それでも無理」 なんてこった。こっちからは何もできないってわけか。 「とりあえずお前ら一旦帰ってくれないか?」 いちおう二人に言ってみる。 「嫌よ。せっかく遊びに来たのに」 「んなこと言うなって。また来ればいいじゃねえか」 「そんな簡単に言うけど結構疲れるのよ」 知らねえよ。俺の方が疲れるぜ。 「あのなハルヒ。こっちのハルヒに知られるのはまじでやばいんだ。頼む」 「そんな心配することないわ。あたしの方だってなんともないんだし」 「とりあえず迷惑っぽいし帰ろうぜ。何か起こってからじゃ大変なんだし」 さすが『俺』。話がわかるぜ。 「何かって何よ。そんなにたいしたことないかもしれないわよ」 「あのなぁ……たいしたことないって、あの古泉の様子を見てみろ」 そう言って『俺』は古泉の方を指差す。 古泉は完全に機能が停止している。目が虚ろだ。 「な、あのくらい大変な事態なんだよ。わかるか?」 「……わかったわよ。しょうがないわね。帰るわ!じゃあまた――」 ガチャ! ……例えて言うなら地獄の扉が開いたような気がした。悪夢はまだ終わらないのか? ひょっとしたら俺たちの交流はここからが始まりなのかもしれない。 ◇◇◇◇◇ エピローグへ
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新川「涼宮ハルヒのお願い!ランキング!!」 多丸兄「今回のテーマはこちら!!」 森「本当に可愛い北校生がしりたーい!!」 多丸弟「そしてそれらの美少女たちを審査する美食家アカデミーはこちらぁっ!!」 キョン「どうも、キョンです。座右の銘はポニーテールは人類の宝です」 古泉「これはこれは……古泉です。今回はよろしくお願いしますよ、んっふ」 谷口「女の審査は任せろ!!!なんなら俺的北校美少女ランキングを公開してm」 国木田「国木田です。始めまして」 多丸弟「以上の四人の美食家アカデミーが、それぞれ10点ずつの持ち点、合計40点満点で審査してランキングを作成するぞ!!」 新川「機関のブレインたちが汗水垂らして作成した予想ランキングはこちらぁっ!!」 第一位 涼宮ハルヒ 第二位 朝比奈みくる 第三位 長門有希 第四位 鶴屋さん 第五位 喜緑江美里 第六位 朝倉涼子 第七位 阪中 佳実 森「上位三位はやっぱりSOS団が占めてるみたいね」 多丸兄「果たして一番可愛い北高生の称号は誰の手に!?それでは参りましょう!!まず第七位はこの方!!」 新川「阪中さん!!さて、美食家アカデミーたちの反応は?」 キョン「うーん……普通なんだよな」 古泉「普通ですね……」 谷口「うん、これといった特徴がねえんだよなあ……たしかに顔も可愛いし、スタイルだって悪くないんだけど……なんだかなあ」 国木田「普通に見てもかなり可愛い方だと思うけど、やっぱりこれだけ個性の多い北高生の中ではなんだか見劣りするものがあるよね。あと特徴的な口調だけど……僕的にはかなりマイナスかな。普通のしゃべった方が可愛いと思う」 多丸弟「早速美食家たちの厳しい指摘の声!!さて、開発者……もとい、美少女たちの反応は!?」 阪中「みんなひどいのね」 ハルヒ「どうどう」 みくる「ていうかなんですかぁこの企画……」 長門「普通に引く」 森「番組の内容自体に不満が集中しているぞ!」 新川「……」 多丸弟「さあ、気になる得点は!?」 キョン「7点です」古泉「5点です」谷口「4点です」国木田「6点です」 合計 22点 ハルヒ『うわぁ……厳しいわね』 みくる『涼宮さん、そんなこと言ってる場合じゃないですよう』 朝倉『谷口君にこんな点数付けられる筋合いないと思うわ』 長門『そう。あれは人類の最下層に位置する個体。採点する資格も無ければ、気にする必要も無いものと思われる』サスサス 阪中『うう……』 長門(ここで媚売っとけばシュークリームが) 新川「さて、ここまでは機関の予想通りの結果に!!続いて第六位に美食家アカデミーの選択した美少女は!?」 多丸兄「涼宮ハルヒ!!これは機関予想を大きく覆しての第六位だ!!美食家アカデミーたちの反応を見てみると?」 キョン「ハルヒか……黙っていてなおかつポニーテールにしてたらかなりいいんだけどな……でも最近髪短くしてるし騒がしいし……」 古泉「うーん……立場上言えませんでしたが、彼女あなたがいないときよく団室で放屁されるんですよ」 キョン「マジか」 古泉「えらくマジです。……そんなこともあって残念ながら僕もあまり高評価は下せませんね」 谷口「俺は一度振られた女には低評価を付ける事にしているんだ。それに性格も腐ってやがるしな」 国木田「そんな事誰も聞きたくないし、言っちゃだめだよ谷口。涼宮さんか……僕はそこまで悪いとは思わないけどな……でも、文化祭の映画のときのことキョンから聞いたんだけど、朝比奈さんにあんなことするのは良くないと思うな。でも最近はそんなことしないみたいだからそこまで悪い評価は上げられないよ」 多丸兄「世界が滅びそうな厳しいコメント!!美少女達の反応は!?」 ハルヒ『むきー!!!!』 みくる『涼宮さん落ち着いて……』 長門『正当な評価』 ハルヒ『有希!?』 長門『今のは腹話術。朝倉涼子改めまゆりんの陰謀』 朝倉『ちょっと長門さん!?まゆりんってなによ!?』 長門『ユニーク』 ハルヒ『……ともあれキョンと古泉くんにはおしおきが必要ね』 鶴屋『あははっ、キョンくんにげてー!!にょろ!!』 喜緑『なかなか厳しいようですね』 森「あまりに厳しい審査に、動揺が隠せないようだぞ!」 多丸弟「それでは気になる点数は!?」 キョン「6点です」古泉「6点です」谷口「3点です」国木田「8点です」 合計23点 ハルヒ『ぬがああああ!!!!!!!』 みくる『涼宮さん!!握りしめすぎて爪が掌に刺さって血がだくだく出てます!!危ないです!!』 長門『ユニーク』 ハルヒ『有希!?』 長門『見ざる聞かざる言わざる。まゆりんの陰謀』 朝倉『知らないわよ!?』 鶴屋『知らざるだねっ!!』 森「なんだか本人以外特に気にしてないみたいだぞ!」 ~この番組は世界の明日を作る、機関の提供でお送りしています~ CM中 キョン「………そろそろ説明してもらおうか」 古泉「なにがですか?」ニコッ キョン「とぼけんなって。あと古泉スマイルとかそういうのマジでいらないから」 古泉「んっふ、これは手厳しい」 キョン「だれの陰謀だ。ハルヒか?」 古泉「いや、今回は涼宮さんとは無関係ですよ。ついでに言うと貴方の親友の佐々木さんも無関係です」 キョン「じゃあなんでこんなことを」 古泉「分からないのかね?」キリッ キョン「え?」 古泉「そっちの方が、面白いだろう」ダイハツッ キョン「………」 古泉「いや、止めましょうって。無言で鉄パイプとか振りかぶっても面白いことなんてありませんから」 ~ここからは神人たちから世界を守る、機関の提供でお送りします~ 新川「予想一位のまさかの六位転落!!大波乱のまま続いて第五位に選ばれたのは!?」 多丸兄「朝比奈みくる!!またしても機関予想を大きく裏切る結果に!!美食家アカデミーたちは一体どのような反応を示したのか!?」 キョン「この人は……可愛らしいな。そして巨乳なんだが……」 古泉「貴方の仰りたい気持ちは理解しました……何かが足りないんですよね?」 キョン「ああ、そうだ……そして、言っちゃ悪いが影が非常に薄い。……残念だ」 谷口「俺的美的ランクで言えばAAAなんだが……たしかにキョンたちが言うとおり、何かが足りないんだよな」 国木田「すごく阪中さんとケースが似てるんだけど……やっぱりこの人の場合、お茶汲みメイドのキャラ設定とか、様々なキャラが涼宮さんによって後付けされたものだから 微妙なんじゃないかな?やっぱり個性ってものはその人自身でつけるものだし……」 多丸弟「北高のマドンナと称される朝比奈みくるの評価に意外すぎる厳しい声が!!これを受けて美少女たちの反応やいかにっ!?」 みくる『殺す。[禁則事項]で[禁則事項]して殺す』 ハルヒ『はっ!!みくるちゃんからドス黒いオーラが立ち上ってるわ!!』 長門『当然。意味のない脂肪をつけていたらだれでもこうなる』 ハルヒ『有希!?』 長門『まゆりん、いい加減にしてほしい』 まゆりん『長門さん?いい加減にしないと、今日のハンバーグあなたのだけ豆腐のやつにするわよ?』 長門『なぜあんなことをしてしまったのか自分にも理解できない。深く反省している。もうしない』 朝倉『よし』 森「どうやらSOS団の女性陣は怒ると人格が変わるようだぞ!」 新川「さて気になる点数は!?」 キョン「7点です」 古泉「6点です」 谷口「7点です」 国木田「7点です」 合計27点 みくる『でも涼宮さんより4点も上なんだぁ……ふふっ』 ハルヒ『みくるちゃん!!それどういう意味よ!?』 長門『超低空飛行な争い。ゆきりん見てられない』 ハルヒ『有希!?』 長門『まy……喜緑江美里改めわかめ星人は少し自重してほしい』 喜緑『長門さん?今なんと?』ニッコリ 長門『ご……ごめんなさい。ぶたないで。わたしの髪の毛をわかめに変えないで』ガタガタ 森「どうやらSOS団内の友情に亀裂が生じてきたようだぞ!」 多丸弟「さて!!大波乱が続くなか、お次は第四位!!ランクインしたのは……」 多丸兄「喜緑江美里!!美食家アカデミーの感想は?」 キョン「おお……喜緑さんか…!!美人だ……ただ」 古泉「ええ………この美貌には、朝比奈さんや涼宮さんとは違った何かを感じます。本当に気品があって上品そうな美人ですね……ですが」 谷口「うほっ、この人ってあの生徒会きっての美人の喜緑江美里さんじゃねえか!!お綺麗だなぁ……惚れ惚れするぜ!!……だが」 国木田「やっぱりこの人は上級生だけあって大人っぽさがあるよね。この人にも僕憧れてるんだ。ちょっとね。……けど」 キョン「わかめだ」 古泉「わかめですね」 谷口「わかめだな」 国木田「わかめだね」 喜緑『パーソナルネーム「キョン」「古泉一樹」「谷口」「国木田」の情報連結の解除を申請』 朝倉『ちょ、落ち着いてよね』 長門『そう。貴方がわかめなのはもはや避けようのない規定事項』 ハルヒ『有希!?』 長門『阪中佳実、出番がないからといってわたしにアフレコをするのは推祥できない』 阪中『はひっ!?』 鶴屋(出番がないのはわたしも同じっさ) 森「出番争いという新たな争いが起こっているようだぞ!」 新川「さて、気になる得点は!?」 キョン「8点です」 古泉「8点です」 谷口「8点です」 国木田「7点です」 合計31点 森「ついに大台の30点突破!!これに対して美少女の反応は!?」 みくる『くそワカメが。わたしの方が絶対可愛いわ』(すごいですぅ喜緑さん) 鶴屋『みくる、逆、逆』 喜緑『……まあ、わかめと言われたのは癪に障りますが、30突破は気分がいいですね』 長門『』スック トトトト 喜緑『あら、長門さん。なんですか?』 長門『TFEI最弱が』ボソッ 喜緑『』ピクッ 長門『』トトトト ペラッ 朝倉『は、は、ははは……』 阪中(帰りたいのね) 森「女の争いは恐ろしいぞ!」 新川「続いては第三位!!と、その前に……」 森「涼宮ハルヒの番外!ランキング!!」 多丸弟「ノミネートされたのはこちらのメンバーだ!!」 機関予想 第一位 佐々木 第二位 渡橋泰水 第三位 周防九曜 第四位 橘京子 多丸兄「こちらの佐々木団+αも美食家アカデミーに審査してもらおう!!」 森「本当は妹ちゃんやミヨキチちゃんもいれたかったけど、妹ちゃんはキョンくんの肉親だし、ミヨキチちゃんはあまりにも資料が無かったのでカットさせてもらったぞ!」 新川「さて番外編第四位は……この人だあっ!!!」 多丸弟「佐々木さん!!さて、美食家アカデミーたちの反応は!?」 キョン「佐々木か……可愛いんだけどなあ……なんかもうひとつ」 古泉「んふ、そうですね……非常に魅力的なんですがね」 国木田「やっぱり男性だけに僕っ娘ってキャラはいいんだけど……なんだか無理してる感じがあるよね。無理してまで個性を作っちゃいけないよ」 谷口「ああ……それに言っちゃ悪いが胸が小せえな。かなり可愛いけど」 新川「さて、気になる得点は!?」 キョン「8点です」 古泉「8点です」 谷口「8点です」 国木田「6点です」 合計30点 森「本編と同じく大波乱!!でも一発目にして30点の大台を突破したぞ!」 新川「非常にレベルの高い番外編!!続いては第三位!!選ばれたのは……」 多丸弟「周防九曜だあっ!!さあ、美食家アカデミーたちはどのような感想を抱いたのか!?」 キョン「なんだかんだ言っても九曜も可愛いよな、結構」 古泉「そうですね。彼女には彼女の魅力が多大にあります」 キョン「実は、俺踏切で襲われてアイツが微笑んだとき『耐えられたのは俺でこそだ』とか偉そうな事いってたけど正直昇天するかと思ったよ」 古泉「んふ。それは興味深い。またいつか詳しくきかせていただくといたしましょう」 谷口「す、周防さん……」 国木田「大丈夫、谷口?顔、酷い事になってるよ」 谷口「……ほっといてくれ」 新川「さて、気になる点数は!?」 キョン「9点です」 古泉「9点です」 谷口「6点です」 国木田「8点です」 合計32点 森「どうやら谷口くんはいきなり振られたのが相当ショックだったみたいだぞ!」 多丸兄「さあ番外編第二位は……この人!!」 藤原「渡橋泰水!!さて、気になる美食家アカデミーたちの反応は……?」 キョン「ヤスミか……可愛かったなあ」 古泉「ええ……もう二度と会えないのが残念でなりません」 キョン「……なあ、古泉よ」 古泉「なんですか?」 キョン「どうせ幻だったんなら……一回ぐらいやってても誰にも気付かれなかったよなあ……勿論警察にも」 古泉「おやおや……まさかこのような事で貴方と考えが一致するとは思いもしませんでしたよ」 キョン「……やっぱりお前とは親友だ」 谷口「可愛いなぁ……うん。可愛い。でもちょっとムネが小さいか?」 国木田「死になよ谷口。うん、でも涼宮さんが言ってたんだけど彼女って中学生なんだって。だから胸が小さいのは当然じゃないのかなあ」 谷口「JCだって…… み な ぎ っ て き た ぜ ! ! !」 国木田「ほんと帰りなよ」 新川「さて、気になる点数は!?」 キョン「9点です」 古泉「10点です」 谷口「8点です」 国木田「8点です」 合計35点 森「遂に古泉から満点が出たぞ!」 藤原「さあ!!残る第一位はこの人!!橘京子だぁっ!!!」 多丸兄「さて、美食家アカデミーたちの感想は!?」 キョン「おうふ……いやはや、朝比奈さん誘拐事件の犯人とはいえ……可愛いよなぁ」 古泉「この純真無垢な笑顔は……敵対組織ながら、かなり来るものがあります。そして仕事時にする子悪魔的笑みもまてbeautifulですぞ」 谷口「可愛いなあ……うん、このぽやーっとした感じがなんとも」 国木田「なんだか天然っぽい子だね。それもこの笑顔は作った天然じゃなくて真の天然だ。いまどき珍しい子だと思うよ」 新川「さて!!番外編第一位の点数は!?」 キョン「9点です」 古泉「9点です」 谷口「9点です」 国木田「10点です」 合計37点 森「惜しくも40点には届かなかったものの、本日最高得点をマークしたぞ!」 藤原「さて、CMの後は遂に本編ベスト3の発表だ!!」 ~この番組は●<マッガーレ印の機関でお送りします~ CM中 キョン「いやー……九曜に橘。そしてヤスミに佐々木……前回の事件の女性陣は実に素晴らしい!!」 古泉「全くです。いやはや、橘さんに至ってはあの事後思わずメールアドレスと電話番号を聞き出してしまったくらいですから」ハナタカダカー キョン「古泉……威張ってるつもりかもしれんが、俺だって橘のメールアドレスくらい持ってるぜ。そしてお前のとは文字列が違う……これがどういう意味だか分かるか?」 古泉「いえ……」 キョン「古泉。俺のとお前のと、ドメインを見比べてみろ」 古泉「はいはい……貴方のは……codomo.ne.jp……僕のは……orz」 キョン「そいつはサブアドだ」 古泉「ちくしょう」 ~ここからは世界の明日を担う機関の提供でお送りします~ 新川「さて!!遂に本家第三位の発表だ!!第三位は……この人!!」 藤原「長門有希だぁっ!!」 長門『……不服』ガンガン 朝倉『ちょ、長門さん、落ち着いて』 長門『黙れまゆりん』 藤原「さあ!美食家アカデミーたちの反応は!?」 キョン「長門か……正直、消失世界での長門の微笑み、それに帰ってきた後のありがとうはかなり俺の胸にくるものがあったな」 谷口「一年の最初こそ俺的美的ランクA-に留まっていたが……キョンたちと一緒にいるようになってからは雰囲気も柔らかくなったし、普通にAAランクくらいなら上げれるレベルになってきてるぜ」 国木田「そうだね……うん、谷口の言うとおり、かなり印象が柔らかくなったと思うな。今までは少し近寄り難かったんだけど……最近は接点こそ無いにしろ、接点さえあればかなりフレンドリーになることが出来ると思う」 藤原「ここまではかなりの好評価だ……しかし、ここにきてあの男が牙をむく!!」 古泉「あのー、確かに最近……特にこの12月から春にかけてかなり近寄りやすく、人間らしくなってますが……その、彼女少し黒いような印象を受けますね。なんだか自分というものを確立して、自信が出てきたのは結構だと思うんですが……少しそれを前面に出しすぎかなといった印象を受けますね」 藤原「ここまで同調同調を繰り返し、あまり自分の意見を出さなかった古泉がまさかのダメ出し!!これを受けて女性陣は!?」 長門『パーソナルネーム「ガチホモ」の情報連結の解除を申請』 朝倉『長門さん落ち着いて……ほら!!そんなことするから阿部高和さんがいなくなっちゃったじゃない!!』 長門『うかつ』 喜緑『うふふ、偉そうなことを言っていたわりには張り合いの無い順位ですね』 長門『たった一番とはいえわたしはあなたの上。あなたにわたしを皮肉る資格は無いものと思われる』 喜緑『おや、皮肉に聞こえましたか?そんなつもりはさらさら無かったんですけど』 森「皮肉というよりは、ただの悪口だぞ!」 藤原「さて、気になる得点は!?」 キョン「9点です」 古泉「8点です」 谷口「9点です」 国木田「9点です」 合計35点 長門『あなたより4点も上』ドヤアアアアアアアアアアアアア 喜緑『くっ……』ギリッ 鶴屋『有希っこすごいねっ!!』 長門『まだ出ていないあなたが言っても嫌味にしかきこえない』 ハルヒ『それにしてもSOS団の女性陣がこんな順位までなんて……鍛えなおしよ!!』 みくる『六位が何言っても説得力ないですよう』 ハルヒ『みくるちゃん!?』 みくる『ひえー!禁則事項ですぅ!!』 阪中(わたしなんてもう面目丸つぶれなのね) 森「なんだか知らないけど殺伐としているぞ!」 藤原「さて第二位発表の前にスタジオ予想だ!!」 森「朝倉涼子と鶴屋さんのどっちが一位か、スタジオで決めて欲しいぞ!」 佐々木「ふむ……とりあえず藤原くん、こちらにもどっておいで」 藤原「ふんっ、禁則事項だ」 橘「意味が分からないのです!」 九曜「――――チーム――――佐々木は――――橘京子と―――――佐々木某――――――チーム――――藤原は――――わたしと――――――シスコン未来人――――――――」 佐々木「九曜さん説明ありがとう。ふむ……僕の順位が最下位だったのは後でキョンにじっくり訊いてみるとして……やっぱり勝つのは鶴屋お嬢さんではないかな?」 橘「きっとそうなのです!!わたしに亀さんくれたのです!!」 佐々木「橘さん……言っては悪いが、そのう……なんだかアホの子になってないかな?」 橘「気のせいなのです!!天才の指輪も持ってるのです!!雑誌で売ってたのです!!」 佐々木(うわぁ……真性のアホだこいつ) 藤原「ふん、僕は癪だがあのTFEIに賭けてやろう」 九曜「―――どう――――して――?」 藤原「ふんっ、僕は太ももが好きだからd………あ」 佐々木「…………」 橘「…………」 九曜「…………」 藤原「いっそ殺せよ」 佐々木チーム……鶴屋さん 藤原チーム……朝倉 新川「さて、どちらの予想が正しいのか!?」 藤原「運命の瞬間!!第二位は……この人だ!!」 多丸弟「鶴屋さん!!!さて、美食家アカデミーは、どのようなジャッジを下したのか!?」 キョン「おお……鶴屋さんか……この人は正真正銘の天才だ……!!そして何よりもお美しい……」 古泉「んふ。まさかこれほどまでとは……いやはや、鶴屋家もあと50年、いや70年は安泰ですね」 谷口「いや、素晴らしい。マジですごい。それしか言い表す言葉がねえな」 国木田「流石、僕の進路……いや、人生を変えた人だよ」 多丸兄「美食家アカデミーのこの高評価!!女性陣の反応は!?」 鶴屋『みんな……こんな風に思っていてくれてたなんて……お姉さん感激だよっ!!』 みくる『すごいですぅ鶴屋さん』 ハルヒ『流石はわがSOS団の名誉顧問ね!!ううん、貴女には名誉顧問なんて肩書きは生ぬるいわ!!永世最高名誉顧問に任命します!!』 鶴屋『ハルにゃん、ありがとっ!!』 長門『』シュッシュッ 朝倉『どうしたの、長門さん?』 長門『次に呼ばれる不届き者を抹殺するための特訓。まさか情報統合思念体はそのような不届き者は抱え込んでいないと思われるが、例え抱え込んでいたとしても大丈夫。その場でスタッフがおいしくいただきました』 朝倉『ぴいっ!』 森「やっぱり恐ろしいぞ!」 藤原「さて気になる点数は……これだ!!」 キョン「10点です」 古泉「10点です」 谷口「10点です」 国木田「9点です」 合計39点 新川「一見完璧を思われた高評価に国木田氏が待ったをかけた!!その理由は!?」 キョン「国木田……?どうしてお前が9点なんだ?」 国木田「違うんだよキョン……確かにあの人は天才だ。でもね……まだ高みに昇る事ができる天才なんだ」 国木田「今彼女は天才の中の頂上にいるんだ。でも、まだだ。あの人ならまだそこから新しい頂上を積み上げて作っていくことができるんだ……そして、頂上の頂上まであの人が行き着いたとき……そのときに僕は10点を付けたいんだ」 谷口「国木田……」 古泉「国木田くん……」 キョン「ものさしが……違うんだな」 国木田「……そういうこと」 鶴屋『決めた。わたし国木田くんと結婚するよっ』 みくる『ちょ、そんないきなり』 鶴屋『わはは、冗談さっ……でも、そんな風にみてくれてる人がいるって、凄く大切なことだよねっ!!』 朝倉(どうしよう、なんか……とてもじゃないけど言い表せないエラーがどんどん湧き出てきてる) 森「あまり評価が高すぎるのも考え物だぞ!」 新川「そして遂に第一位!!朝倉涼子さんだ!!!」 藤原「さて、美食家アカデミーたちの反応は?」 キョン「なんてこった…………」 古泉「この眉毛………そしてこの眉毛……」 谷口「そしてこの健康的な太もも……」 国木田「鶴屋さんとはまた違う美しさがここにある……」 キョン「……なんだろう、二回刺されたのがなんだか光栄に思えてきた」 古泉「機関の見解は大きく間違っていました……彼女こそ、真の神です。それ以外にありえません」 谷口「AAランク+なんてヤワなもんじゃねえ……こいつは、いや、このお方はAAAAAランクだ!!」 国木田「うん!非のうちどころがないよ!」 藤原「さて、点数は!!」 キョン「10点です」 古泉「10点です」 谷口「10点です」 国木田「10点です」 合計40点 新川「満点だああああ!!!本日最初の満点に女性陣の反応は!?」 ハルヒ『朝倉!!アンタ凄いわ!!本日をもってアンタをSOS団副団長に任命します!!』 朝倉『あ、ありがとう!……あれ?でも古泉くんは?』 ハルヒ『ああ……古泉くんは 13の時点でキョンの前任ポストの雑用係に降格よ』 みくる『前任……?あのぅ、キョンくんは?』 ハルヒ『奴隷に降格』 朝倉(ひどっ) 朝倉『……ていうか長門さん』 長門『なに』 朝倉『どさくさに紛れて眉毛剃ろうとするの止めてちょうだい』 長門『そう』 鶴屋『まあ何はともあれおめでとう!!』 一同『おめでとう!!(なのね)』 朝倉『うう……ありがとう!!』グスッ 森「というわけで、ランキングは以上のものとなったぞ!」 機関予想 結果 一位 涼宮ハルヒ |一位 朝倉涼子 ↑ | 二位 朝比奈みくる |二位 鶴屋さん ↑ | 三位 長門有希 |三位 長門有希 → | 四位 鶴屋さん |四位 喜緑江美里 ↑ | 五位 喜緑江美里 |五位 朝比奈みくる ↓ | 六位 朝倉涼子 |六位 涼宮ハルヒ ↓ | 七位 阪中 |七位 阪中 → シャミセン「というわけで、藤原チームの勝利ー!!!」 藤原「ふんっ当然だ」 佐々木「そういえば藤原君司会だからそりゃ当たるよね」 橘「ズルなのです!!」 九曜「―――――――ズル」 藤原「俺、泣いてもいいかな?」 森「次回の涼宮ハルヒのお願い!ランキングは!」 新川「一番強い組織をしりたーい!!」 藤原「というわけで、皆さま、また来週!!」 ~この番組は明日を守る●<ふんもっふ! 機関の提供でお送りしました~ <後日談> ~数日後~ ハルヒ「キョン!!これ焼却炉に捨ててきて!!」 キョン「へいへいただいま」 長門「古泉一樹」 古泉「はい、なんでしょう」 長門「このへんの空気が悪い。恐らく肩が凝っているせいだと思われる。早くこの辺の空気の肩を揉むことを推奨……いや、命令する」 古泉「いや……空気に肩はないかと」 長門「逆らう気?」 古泉「めっそうもございません閣下」モミモミ 長門「……なぜ空中で手を動かしているの?あなたのような変態は即刻立ち去るべき」 古泉「……了解しました」 朝倉「なるほど。こうやってお茶っ葉を蒸らすのね」 みくる「そうですよ……うまくなってきましたね」 ~部室の外~ 古泉「……しくしく」 キョン「お、どうしたんだ古泉……またアレか?」 古泉「そうですう……めそめそ」 キョン「そうか……それはそうと、国木田と鶴屋さん、付き合い始めたらしいな」 古泉「そうなんですか?それはおめでたいですね」 キョン「……お互い親友どうし、この辛い状況を乗り切っていこうぜ」 古泉「………はい!!」 完
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ハルヒと親父2 ー おとまりから 親父 ハルヒ、悪いが、次の土曜の夜、空けておけ。 ハルヒ 悪いがって……、親父、悪い事でもするの? 親父 するか!あとキョンも呼んどけよ。 ハルヒ いったい何なのよ? 親父 1周年だ。 ハルヒ 何が? 親父 おまえらが初エッチしてから。 ハルヒ は? え? って、何で知ってんのよ! 親父 バカ娘、語るに落ちるとはことのことだ。親父を舐めるな。あと言った本人が傷つくようなことを言わせるな。 ハルヒ 勝手にそっちが言ってたんじゃないの! 親父 ああ、そっちじゃない。知り合いの店が1周年なんだ。ほんとは1年前に連れてくはずだったんだが、予定がかち合ったな。 ハルヒ って? あ、母さんが前に言ってたような。あたしが生まれたとき、お祝いもらった? 親父 ああ。今はその娘が継いでるんだがな。 ハルヒ わかったわ。空けとく。 親父 いい心がけだ。そういう娘には、母さんのピアノが聞ける特権がつく。 ハルヒ え!ほんと? 親父 本来、3人で行くところを二人でだったからな。母さんが向こうに気を使ったんだ。 ハルヒ 他の友達、連れて行っちゃいけない? 親父 構わんが、その店終わったら自由解散だぞ。二人っきりにさせてやろうという親父心を汲む気はないか? ハルヒ ないわ。 親父 かわいそうな、キョン。 ハルヒ ほっときなさい! ハルヒ 娘のあたしが言うのもなんだけど、あのピアノは一聴の価値があるわ。 みくる すみません。その夜はどうしても外せない用事が、わたたた 長門 とても残念。 古泉 申し訳ありませんがぼくもなんです。ですが、そう遠くない将来に、また我々も聞く機会があると思いますよ。 ハルヒ へ? 古泉 たとえば、お二人の披露宴など、ふさわしい舞台とは思われませんか? ハルヒ って、な・な・何言ってんのよ、古泉君! 古泉 これは失礼なことを言いました。おや、彼が来たようです。 キョン おーす。なに騒いでんだ? ハルヒ 誰もあんたの話なんかしてないわよ! キョン あ、あのな。誰もそんなこと言ってないだろ。そういうのを語るに落ちると言ってだな…… ハルヒ うっさい、うっさい!キョン、土曜の夜、予定ないわよね?あっても空けておきなさい! キョン ああ。言われなくても空けてあるが。 ハルヒ 何で、空けてあるのよ? キョン こ、ここで言っていいのか? ハルヒ って、何言ってんの、あんたは? あ!あああ! ダメ!言っちゃダメ! キョン なるほど、そういうことか。 ハルヒ そうよ。土曜は夕方くらいにあたしの家に来てちょうだい。4人で一緒に行くから。 キョン どんな格好していけば、いいんだ? ハルヒ 別に内閣発足じゃないんだから、燕尾服まで着る必要はないわ。 キョン そんな服は持っとらん。 ハルヒ 別に普通の格好でいいわよ。お店の方は1周年だけど、あたしたちは食事するだけなんだから。 キョン 普通と言ってもな。土曜の市内探索と、日曜日に二人で出かけるのとじゃ、同じ普通でもおまえだって違うだろ。 ハルヒ あー、もう!分かったわよ。帰りに付き合ったげるから、それっぽい服を選んであげるわ。その方があたしも合わせやすいし。 キョン すまん。 ハルヒ 親父の友達の店なんだし、そんな気をつかわなくてもいいんだけどね。 キョン 親父さんの友達の店だから、気になるだろ。 ハルヒ そうなの? キョン まあな。 ハルヒ ふーん。 キョン なんだ? ハルヒ 別に、なんでもないわよ! オヤジ 母さん、ただいま。 ハル母 おかえりなさい、お父さん。 オヤジ いい匂いがするな、母さん。 ハル母 ええ、そろそろかと思って、お鍋を火にかけたの。 オヤジ ん?夕飯まだだったのか? ハルヒは? ハル母 食べて帰ってくるって。多分、キョン君が送ってくれるんじゃないかしら。 オヤジ でかした、母さん。今日はついてるな。 ハル母 お父さんたら、キョン君と会えるのがそんなに嬉しいのね。 オヤジ 嬉しいとも。感情は素直に表現した方が気持ちがいいな、母さん。 ハル母 いつも、そうしていいんですよ、お父さん。 オヤジ ところがそうもいかん。ツンデレも中年になると複雑なんだ。 ハル母 高校生でも複雑ですよ。 オヤジ さもあらん。土曜日の関係かな、あいつら? ハル母 ええ。着ていく服を選ぶんですって。 オヤジ 服なんか着てりゃなんでもいいのにな。水着を上下間違えて着ても構わんぞ。 ハル母 娘は娘なりに、彼氏は彼氏なりに、思うところがあるんですよ、きっと。 オヤジ うむ。思うだけじゃ済まんからな。母さんのピアノと、キョン付きのディナーのコンボだぞ。 ハル母 それは少し荷が重いかしら。緊張して、とちらないといいけれど。 オヤジ 母さんでも緊張するのか? 軽い感動と新鮮な驚きだ。 ハル母 さすがに、未来の息子の前ではね。 オヤジ うーむ。そう来るか。ちょっと不意を突かれたな。 ハル母 そろそろ部屋着に着替えてきてください。 オヤジ うん。正直言うと、腹ぺこなんだ。 キョン 遅くなっちまったな。 ハルヒ 夕食、食べてきたからね。電話してあるから大丈夫よ。 キョン いや、思ったのは、それじゃないんだが。 ハルヒ じゃ、どれよ。 キョン 玄関のドアを開けてみりゃ分かると思うぞ。多分。 ハルヒ なに、それ? ただいま!遅くなっちゃったわ! ハル母 おかえりなさい、ハル。 オヤジ よお、キョン。ちょっと上がっていけ。そして泊まっていけ。 ハルヒ 親父は玄関から3メーター以上下がりなさい! オヤジ 何故だ、バカ娘? ハルヒ 危険が懸念で心配が適中だからよ! オヤジ 日本語をちゃんとあやつれ。こんなに遅くまで娘につきあわせて、しかも家まで送ってもらって、そのまま返したら、礼を欠くってもんだ。 ハルヒ あんたの存在自体が、礼を欠いてんのよ! オヤジ うまいこと言う。 ハルヒ 去年、あたしが朝帰りした時は、死んだようになってたくせに! オヤジ 娘よ、それはメガンテか? ハルヒ 古いゲームの話題は、わかんないっていつも言ってるでしょ! オヤジ 時事用語で言えば、自爆テロか、と尋ねてる。 ハルヒ だれが自爆してんのよ!? オヤジ 後ろを見ろ。キョンが被弾して、HPが1になってるぞ。 ハルヒ どうしたの、キョン!? オヤジ 素でそこまでとは、我が娘ながら、ハルヒ、おそろしい子! キョン いや、ちょっと不意打ちだったというか。だ、大丈夫だ。 オヤジ 大丈夫って、感じじゃないぞ。キョン、この浮き輪につかまれ。 ハルヒ そんな小道具と小芝居まで用意して! 何考えてんのよ! ハル母 ハル、キョン君のおうちに、さっきお泊めしますと電話しておいたわ。 ハルヒ か、母さんまで? ハル母 こうなるのが、ある程度、予想できちゃったから。ごめんね。 ハルヒ うー。 ハル母 キョン君は夜にカフェインをとると、眠れない方? キョン あ、いえ、大丈夫です。 ハル母 うちも遅い夕食が済んだところなの。じゃあ、お茶を入れるわね。 オヤジ よし、おれが眠れないほど濃いエスプレッソをいれてやろう。 ハル母 お父さんは、頼みたいことがあるの。 オヤジ なんだろう、母さん? ハル母 キョン君の下着その他、お泊りグッズのリストを書いておきました。コンビニまでダッシュでお願いします。 オヤジ 母さん……。 ハル母 ハルだけが可哀想だと不公平ですから、ね。 オヤジ うー。こいつは全然可哀想じゃないぞ。 ハル母 お父さんがはしゃいでまぎらわそうとしてる悲しみは、子離れを向かえた親の特権だと思わない? オヤジ ……違いない。行ってくるか。 ハル母 ハル、ケンカじゃないけれど、あなたたち二人への不意打ちは、これで両成敗ってことで許してね。 ハルヒ わ、わかったわ。でも、キョンのうちは、大丈夫だったの? ハル母 それは信頼してもらうより他ないけれど、キョン君、おうちに電話する? キョン あ、はい、そうします。一応、自分からも連絡しておいた方がいいと思うんで。 ハルヒ この子機つかって。あんたの家の電話番号は#1の短縮でかかるから。 キョン ああ、すまん。……「ああ、おれ。ごめん……大丈夫、心配ないから。……わかってる。ちゃんとするから。ん、じゃあ」 ハルヒ どうだった? キョン 普通だ。あらかじめ連絡はしろ。そちらに迷惑をかけるな、くれぐれもよろしく伝えてくれ、とそんな感じだった。 ハルヒ ……ふう、そう。 キョン なんか心配かけたな。 ハルヒ 別に心配はしてないけど。うちのせいで、あんたが自分の家族とケンカするとか気まずい関係になると、困るから。 キョン おまえは、うちの家族に気に入られてる。おれより信頼されてると思うぞ。 ハルヒ あ、あたしのことはどうだっていいのよ。 オヤジ はあ、はあ。行って来たぞ。 ハルヒ ほんとにダッシュしてきたの? オヤジ おれがいない間に、何か楽しいことがあって見逃したら悔しいだろ。 ハルヒ あんたは子供か!? ハル母 ふふ、ありましたよ、楽しいこと。 ハルヒ 母さん! その2へつづく